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「介護脱毛」しちゃったよ。40代のアンダーヘア事情。アラフォーからのセルフラブvol.16

老後の手助けを断りたい完熟マスカットさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


「介護脱毛」とは、将来自分が介護されることになった場合に、排泄介助などを行う介護者に負担をかけないためのアンダーヘア脱毛のことを言います。具体的には、いわゆるVIO脱毛(Vはビキニライン、Iは性器まわり、Oは肛門まわり)を行うというものです。

先日私のSNSに表示された広告が、エステティックサロンT●Cによる辛酸なめ子さんの介護脱毛コラムでした。
彼女は1974年生まれ。
そうです。
思いっきり完熟世代なのです。

ちなみにそちらのコラムでは「介護脱毛」という話からはじまるのに、
なぜか辛酸なめ子さんは、背中の光脱毛だけ体験するという、ナゾの展開に。
「いやいやいや。そこはVIOだろっ!」
とつっこみたくなりましたが、
なめ子さん、お嬢様だからかなぁ。
アンダーグラウンド方面には強い印象ですが、アンダーヘアは事務所的?にNGだったのかもしれません。
※読み進めてみると、T●Cの体験コースはいきなりアンダーからではなく、その流れに沿って「背中」だったのかもしれません。

もちろん完熟マスカットにそんなNGはありません。
むしろ、赤裸々こそが我々チーム完熟の強み!(え? みんなはちがう?)
体験したことを、がっつり綴ろうと考えております。


世の中の流れとしては、近年、介護脱毛をする人が40代を中心に増えているそうです。
脱毛メニューを提供している皮膚科医によると
「2017年を基準とすると、2019年にVIO脱毛を受けた患者さんの数は2.6倍に増加しています。年代としては20~50代になりますが、なかでも伸び率が高いのが40代。2019年は全患者のうち55%が40代でした。」とのこと。
https://nakamaaru.asahi.com/article/13485104
参照「なかまぁる」


私がVIO脱毛をしたのは2017年頃。
まさにこの基準年となります。
ちょうどそのあたりからVIO脱毛の料金設定が下がってきたころでした。

一昔前は、そっちの脱毛は50万円越えコースのイメージでしたが、
ワキの脱毛を多くの人が済ませてしまったこと、
脱毛サロンが増えて価格競争が発生したことなどから、
アンダーの脱毛もお手頃価格になっていったのではないかと思われます。

今ではさらに価格は下がり、
安いところでは回数無制限で10万円代のところもあるようです。
すごい!


ちなみに。
「介護脱毛」という言葉。
実は今回のT●Cの広告コラムではじめて知りました。
2017年当時は、そんな言葉はなかったはず。

チーム完熟のマンゴーさんも最近になって「介護脱毛」という言葉を目にして
「もう美のための脱毛じゃなくて、老後のための脱毛なのかと思ったら凹んだ」
と言っておりました。

そういう意味では「介護脱毛」って言葉は、
刺激が強すぎるのではないかとコピーライター視点で思ってみたり。
もうちょい素敵な言い方はないものでしょうか……。


それにしても「介護される準備って……。さすがにまだ早いんじゃない?」と思われるかもしれません。
数年前の私も、友人から介護しやすくするための脱毛なるものの存在を知ったときには同じことを伝えました。

「今じゃなきゃ、ダメなのよ!」
「えっ? なんで?」

すると友人は、こう続けたのです。
「あそこの毛が、白髪になっちゃったら脱毛できないんだから!」

衝撃!
目からうろこ!
たしかに!


ママ友に勧められ、すでにワキの光脱毛済みだった私。
そのときにサロンで説明されたので、光脱毛のメカニズムは理解していました。

フラッシュ脱毛とも呼ばれる光脱毛は、毛根のメラニン色素に反応する光を照射する脱毛方法です。
つまり、黒い毛に反応する光なので、白い毛には効かないということになります。

あぁ……。
なんということでしょう。
自身の介護なんてまだまだ先のことと思いきや、介護される準備にタイムリミットがあるなんて!


さらに私を怯えさせたのは、
アンダーヘアが白髪になるという(たぶん)免れない事実。
すでに頭については、白髪がちらほら出始めていたため
いつアンダーに白いものが混じっても不思議ではない……。


怯えといえば、我々世代の共通の思いのひとつとして、
「老後はなるべく迷惑をかけたくない」というものもあるように思います。

シングルマザー(ひとり息子あり)の私としては、
その思いは、さらに強いかもしれません。
離婚してあれこれさみしい思いや、不自由をさせたのに、
さらに負担を増やすなんて絶対避けたい!という感じです。

まぁ夫がいたとしても、
金銭的にも肉体的にも私の介護を背負ってくれるとは限らないし、
不死身じゃないし、
なんなら夫が寝たきりになるかもしれないわけですから考えても仕方ないんですが。

てゆうか、息子であれ、
その時に隣にいるかもしれないパートナーであれ、
施設の介護スタッフさんであれ、
極力お手間をおかけしたくないことに違いはありません。


そのためには健康第一!生涯現役!が、理想ではあるものの、思ったんですよね。
「今のうちにやれること、やっとかなきゃ……」


そうと決めたら、思い立ったが吉日タイプのマスカット。
この日からガンガンVIOについてネット検索しまくって、
数ヶ月後には、脱毛サロンの扉とともにお股をひらくことになるのでした。


というわけで、今回よりしばらくアンダーヘア脱毛体験記が続きます。


※補足。
2022年現在、T●Cなどには白い毛まで脱毛できる技術があるようなんですよ。
技術は進歩してるねぇ。
記事を書くために介護脱毛を調べなおしたせいか、
最近めっちゃスマホ広告で表示されるようになりました笑

ってことはつまり。
逆に焦って介護脱毛しなくていいんじゃないか……?

チーム完熟・マスカット(ライター)

「チーム完熟」イチの恋愛体質。十数年前にDV的なごちゃごちゃの果てに一人息子を抱えて離婚。元夫とはそれっきり。昨年、息子の独立を機にフリーランスに。コピーを書くことのほかに、ヨガと瞑想を広げる活動も展開中。人生の後半は、好きな人と好きなことしかしないと決める。
※現在は別業にて活動中
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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