【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
全国の朝ドラファンのみなさま、こんにちは。
邪魔するでぇ~、メノポーズ後半戦の完熟オレンジです。
(邪魔するんやったら帰ってぇ~の声)
さて、世間の風潮として、また、自分含め周りの様子からも
「メノポーズ世代=トキメキとはご無沙汰世代」感が否めません。
なんだか悔しいですが、
日常の雑事に追われ、体力にも自信がなくなるので、
恋愛といったトキメキを伴う行為はもちろん、
何をするにも面倒が先に立つ。
世間の風潮も「違う違うそうじゃない」と、100%は否定できないのです。
朝ベッドから飛び起きて、カーテンをサッとあけて、
小鳥のさえずりをBGMに太陽の光を浴びて、
「おはよう、小鳥さんたち。あ~、昨日も良く眠れたわ~」って大きく伸びをしようにも、
五十肩で腕が上がらないのです。がくっ。
そもそも、飛び起きることすら無理なのですから。
そんなオレンジが、「カムカムエブリバディ(以下、カムカム)」の始まる朝8時には、
ルンルン気分でテレビの前に飛んで行くのです。
正確にはルンルン気分で飛んで行くのは、るいちゃん編の1月になってからのこと。
2022年は年明けから毎日がほっこりうれしいオレンジなのです。
ご存知ない方のためにお知らせしますが、カムカムでは現在、49歳の深津絵里さんと45歳のオダギリジョーさんが、20歳そこそこの役柄を演じています。
おふたりとも奇跡的に若き日の面影を保った上で、卓越した演技力をフル発揮していること、そして、NHK大阪チームの神業級照明マジックで年齢のことは気になりません。
ドラマに対するコメントには「どうみても中年カップル」という声もあります。
そうでしょう、実際そうでしょうよ。
だが、しかし、青春時代、ふかっちゃんやオダジョーのドラマで
胸をキュンキュンさせていたメノポーズ世代後半戦の私たちには、
トキメキバイアスがかかっているからOKです!
「きゃっ、るいちゃん、本音が言える相手は貴重よ」
「試着室のカーテン、カーテン!シャ!キュン死💛」
「娘、娘って・・・ううう、竹村ご夫妻~!涙」
「ジョーが『るい』って言ったぁ。萌え萌え爆弾爆発!」
って、朝の8時から、疑似恋愛モード全開!
視聴後には、お仕事に向き合う気分もアゲアゲです。
しかし、しかし、今、るい編で描かれている春の陽だまりのような毎日も、
辛くて重い安子編後半との対比があってこそ。
安子編は、前半こそキラキラ、うふふな毎日でしたが、
終戦・戦後間もない個人の力ではどうにもならない時代のうねりが根底に流れていたので、
「えーーーーー、金太だったの??? 号泣~」
「勇ちゃん、え、雪衣さん? チュンチュン。えーーーーー?」
「アイ・ラブ・ユー。そんな!いつの間にぃーーーーー?」
「アイ・ヘイト・ユー。そんな!短絡的に!あかん!」
と、テレビの前でこんなに呟いたのも久しぶりという、怒涛の日々でした。
るい編を見る私が、優雅に翼を広げてテレビの前に舞い降りているならば、安子編を見る私は、翼の折れたエンジェル状態でぜぇぜぇ言いながらも、「見ない選択肢はない!」という強い意志でテレビの前になんとか辿り着き、血を流しながらでも見る、という塩梅です。
ちょ、待てよ。
思い返せば、この数年、ここまでの強い意志・るんるんな気分でもって、
何かを成し遂げたことがあったでしょうか? いや、ない。
五十肩で腕が上がらないと嘆いては、ラジオ体操ひとつしない私なのに、
カムカムの続きをリアルタイムで見るためには、
翼の折れたエンジェル状態でも目的達成のために動いた。
朝、ベッドから飛び起きることはできなくても、
ふかっちゃんとオダジョーにキュンキュンしたいがために
いそいそと洗濯物をすませ、テレビの前にダッシュでGO!
だって、ドラマ見たいんだもん。カムカム、好きなんだもん。
「好き」のためには、動けるじゃないか、自分!
そこで「閉経宣言」改め、今年最初の「メノ活宣言」。
モノに限らず、人に限らず、リアルであれ、非リアルであれ、
「好き」が心の中心にあれば、それだけで楽しい。
はい。好きなドラマを見ることも、私のメノ活です!