チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
今回は久しぶりに筋トレ(カーブス)以外の話題。カンテラ世代に多い二つの症状、ライチの場合を語ります。
私がまだ更年期を意識していなかった45歳くらいの頃。ふと、右手薬指の第一関節が腫れて曲げにくくなっているのに気づきました。さわってみるとちょっと痛い。
学生の頃、バスケやバレーボールをしていて突き指した時の感じに似ています。
当時勤めていた職場の上司(ひとまわり上の女性)に「何も心当たりないのに、突き指しちゃったみたいで。なんでですかね?」と尋ねると、彼女の目が急にいきいきと輝きました。そして、たっぷりとタメをとってから
「ライチ。それはね、突き指じゃないよ。老化現象なんだよ」。
ウェルカム・トゥ・アワ・エイジ…こっちの世代へ来ちゃったね、キミも。というニュアンスが、その目の輝きには含まれていました。
私はショックを受けながら「指の関節 変形」で検索。すると、ヘバーデン結節という恐ろしげな名前がバーンと出てきました。
公益社団法人日本整形外科学会のサイトによると、
指の第1関節(DIP関節)が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です。第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html より
(中略)原因は不明です。一般に40歳代以降の女性に多く発生します。
とあります。
2回出てくる「原因不明」がなんともいえない不安をかきたてますね。
40歳代以降の女性、つまりカンテラ世代に多い症状とはいえ、女性ホルモンの減少が原因とは特定されていないので、「更年期症状」にはあたらないようです。
資料をちゃんと読んでみると、ひどく痛んだり、日常生活に支障をきたすくらいに変形した場合以外は、とくに治療の必要はなさそう。
指が不格好になってしまうのは残念だけれど、シワや白髪と同じ老化現象として受け入れるしかない、と納得しました。
その後、ヘバーデン結節は右手小指、左手薬指、左手小指と順々に発生。軽い痛みとともに少し関節がゴツくなっては、やがて痛みが引いていくことを繰り返し、状態は安定しました。
痛みがある時は、ペンで字を書くのに若干苦労することもありましたが、生活にはほとんど差し支えありませんでした。
その後は特に変化がなく、すっかり忘れていたヘバーデン結節。これが今年になって再び進行したんです。
下の写真で右手薬指が、ごろっとコブ状に腫れているのが分かるでしょうか。以前はここまで目立たなかったのに…。
さわると痛いし、ますます関節が曲がりにくくなってしまいました。
仕事も趣味も周りは女性ばかりで、めっきり異性との出会いがない私ですが、もしも万一ロマンスがあったらどうしよう。
ひざまずいて素敵な指輪を贈られても、薬指の関節を通らないじゃない!
と、プリンセスのような心配をしてしまいました。
あ、婚約指輪は左手でしたっけ。てへぺろ。
そして、こぶしを握ると薬指と小指が曲がりきらない。ガッツポーズが半端になって、なんとも気合いが入りません。
ヘバーデン結節の原因は不明とはいえ、個人的にはここ数ヶ月また生理が止まっていることもあり、やっぱり女性ホルモンとの因果はありそうだなーと感じます。
痛みがつらくなったり、動きが不自由になったら、ぎっくり腰でお世話になった整形外科をまた頼る予定です。
さて、もうひとつは、代表的な更年期症状である「ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)」。こちらも10月頃から始まりました。
電車の中で猛烈に暑くなり、上半身に汗がだらだら。ひたいの汗をぬぐいながら、熱中症になりかけの時のように胃が気持ち悪くなってきました。その時は「秋とはいえ暖かい日もあるもんだな」「電車って人の体温で暑くなることあるよね」などと思っていたものです。
その後、同様の「暑い!耐えられない!上着脱ぎたい!」現象がひんぱんに起こるようになり、これが世にいうホットフラッシュだなと気づきました。
私の場合、首のあたりがまるで電気毛布に包まれたようにかーっと熱くなるのがはじまりのサイン。今では「来たな!」と即、受け身が取れるようになっています。
私のホットフラッシュはせいぜい5分くらいでサッと去るので、ホルモン補充療法を受けるほどの重症ではないと思います。
ただ、症状が出た時のことを考えて服装を多少工夫するようになりました。
1 吸湿発熱インナーはやめたほうが無難
私は寒がりなのでヒート○○○インナーのヘビーユーザー。1年の半分はレギュラーかエクストラウォームかその両方(重ね着)を着ています。電車でのぼせた日もレギュラータイプの長袖インナーとレギンスを着ていました。
ご存知の通り、吸湿発熱とは水分に反応して熱を発生する機能です。この時も汗をかいた後により暑くなり、さらに汗をかく悪循環。
ホットフラッシュが収まるまでは、ヒート○○○はおあずけ…と心に決めました。
2 脱ぎやすい服を選ぶ
ホットフラッシュの対応で一番手っ取り早いのは、我慢せずに服を脱いで体温を下げること。でも、ワンピースを着ていたらそれ以上脱げないですよね!
自宅ならともかく外出時は、トップス&ボトムスのコーディネートに限ります。
カーディガンやストールといった、着脱しやすいアイテムも重宝です。
3 インナーは見えても大丈夫なものを
暑さのピーク時には、1枚残して全部脱ぎたくなりますが、その1枚があまりにも肌着っぽい見た目だったり、ブラジャーが透けていたりすると上を脱げません。
マドンナのビスチェ姿なら、鍛えの入ったボディと相まって称賛されても、ライチの透け肌着姿は目をそむけられるだけでしょう。
私の普段着はいたってカジュアルかつシンプル。なので無印良品で、紳士用の「あったか綿」というインナーの長袖トップスを買いました。レディースはぴたぴたしたシルエットで襟あきも広く、自分の洋服の好みとは違っていたため、熟考の末メンズに。
下着が映りにくいほどよいゆとりがあり、見た感じ普通の長袖Tシャツです。
レギュラータイプが着心地良く気に入ったので、冬本番に向け写真の「厚手」タイプも全色購入しました。
発熱機能はあるようですが、コットンメインなので温度上昇がおだやか(※個人の体感)な気がします。
襟あきの詰まったタイプのインナーをお探しのかた、もしもいらっしゃったらレディースにこだわらずメンズという手もありますよ。
今のところ、ホットフラッシュとの付き合い方はこんな感じ。
インナーに関しては、汗をかいた時にも体温を一定に保つ機能のあるスポーツ用、登山用が良いとの情報も目にします。
これからもメノ活の一環として、更年期を快適に過ごせるインナー、服装をいろいろと模索していくつもりです。