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毎日忙しく、疲れもたまりがちなメノ活世代。「運動した方がいいのはわかってるけど、これ以上がんばれないよ~」っていうのが正直な気持ちでは?
がんばらなくてもいい、気持ちいいレベルのゆるーいトレーニング&ストレッチ<メノトレ>は、今日のからだを快適に、明日のからだをもっと元気にするコツをお伝えします!
マスク着用の判断が個人にゆだねられるようになりました。それを受けて口紅の売り上げが伸びているそうですが、私たちメノポーズ世代も顔色が気になりますよね。春色の服を本来の明るさで着こなせるよう、顔色をトーンアップさせるマッサージとストレッチをご紹介します。
疲れがダイレクトに顔に出がちなメノポーズ世代。「顔色が悪く」なる要因のひとつに顔の血行不良が挙げられます。そして血行不良の原因は生活動作にあり。例えば運動不足や座りっぱなしによる姿勢不良とそれらが引き起こす肩や首の凝りしかり、パソコン・スマホ作業による眼精疲労とそれによる表情筋の凝りしかり。首から顔を通っている血管やリンパ管の流れが停滞することで顔色が沈んだようになってしまうのです。
そこでまず手を付けたいのは、こわばっている部位のストレッチ。ここでは首から顔につながっている血管とリンパ管の流れを促すため、あごから鎖骨あたりまで一帯に広がる広頚筋と、姿勢不良によって硬くなりやすい小胸筋をほぐしていきましょう。
なお、広頚筋を含め、頭部から顔、首元にかけて20種類以上が重なり合っている筋肉を表情筋※1と呼びます。この表情筋は非常に薄く、身体の筋肉と違って骨から皮膚へ結びついているので、強く押したりひっぱったりするとダメージも受けやすいそう。シワやたるみの原因となることもあるので、あくまで「優しく、軽く」を心がけて行ってくださいね。
下あごから鎖骨を超え、第1~3肋間に位置する(※1)皮膚に付着しているという広頚筋。要はあごから鎖骨より下までの広範囲をカバーしているとても薄い筋肉なのですが、ここをやさしくさすることで血流とリンパの流れを促します。
両手でやりにくい場合は片方ずつおこなってください。
首の痛みや頭頚部に疾患をお持ちの方など、ご不安のある方は主治医にご確認のうえ、おこなうようにしてください。
首の次はやさしく顔にもアプローチ。
大胸筋の深い部分に位置する小胸筋。こちらもマッサージをすることでほぐれていきます。
1. 両手の人差し指・中指・薬指3本の指の腹をの前側、小胸筋の位置にあて押しながらくるくるとマッサージする。
2. 左右それぞれ10秒ほど続ける。
※腕に痺れが出る場合は無理せず中止してください。
繰り返しになりますが、首と顔の表情筋をマッサージする際はあくまでやさしいタッチでしてください。マスクを取ったら唇が紫色でびっくりのわたくしマンゴーは、小胸筋の部分を押すだけで「痛気持ちよい」と感じます。そういう方はけっこう凝っているようなので、姿勢に気を付けつつ、血色良い顔を目指しましょうね!
※1 表情筋について 島田和幸 鹿児島大学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/43/2/43_220/_pdf/-char/ja
日本形成外科学会
https://jsprs.or.jp/general/disease/sonota/ganmenshinkeimahi/
監修:理学療法士 浜野 久美子