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更年期・基本のお話 その6 40代以降の不正出血・その理由

40代前後から月経のリズムが変わるのは自然なことです。でも、月経とは関係のない時期に出血したり、月経だと思っていた出血がだらだらと続いたりするのは、からだからのサインかもしれません。

月経以外に性器から出血することを「不正性器出血(不正出血)」といいます。不正出血には、病気ではないものもありますが、なかには重大な病気の症状である場合もあります。
40代からの女性に起こりがちな不正出血には、大きく分けて2つの種類があります。

・器質性出血

病気が原因で起こる出血
●原因となる病気……腟炎、腟部びらん、腫瘍(子宮頸部ポリープ、子宮頸がん、子宮筋腫、子宮体がん 等)

・機能性出血

ホルモンバランスの乱れによる出血
●原因……無排卵月経が起こりやすくなることで、排卵を経て放出される女性ホルモン(黄体ホルモン)の働きが起こらず、月経が長引くなどのトラブルが発生することがあります。

このほか、性感染症(STI)による不正出血などがあります。

いずれにせよ、「きっと大丈夫」と自己判断で放置するのはせっかくのからだが発するサインを見逃してしまうことでもあります。
上記でご紹介した病気は、いずれもできるだけ早期に発見して治療することが大切です。

不正出血が見られる場合には、早めに婦人科クリニックを受診してみましょう。

30代以降の月経の変化については、また次回以降詳しくご紹介します。

※本記事は2021年8月19日時点の情報です。


西岡 笑子(記事医療監修)

防衛医科大学校医学教育部看護学科母性看護学講座教授(2022年3月時点)。看護師の育成を行い、専門的見地から女性自身が自分の体を知るための啓発活動に取り組む。2児の母でもある。

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手塚 美幸(Webメディア「カンテラ」主宰)

ライター、プランナーとして活動し、女性の健康・キャリアをテーマとするWebメディア運営、事業企画にかかわる。国家資格キャリアコンサルタント。一般社団法人 女性の健康とメノポーズ協会認定資格「女性の健康経営アドバイザー」保持。さんぎょうい株式会社働く女性の健康とキャリア事業室フェロー。42歳での最後の出産を経て、1男2女の母。

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