40代前後から月経のリズムが変わるのは自然なことです。でも、月経とは関係のない時期に出血したり、月経だと思っていた出血がだらだらと続いたりするのは、からだからのサインかもしれません。
月経以外に性器から出血することを「不正性器出血(不正出血)」といいます。不正出血には、病気ではないものもありますが、なかには重大な病気の症状である場合もあります。
40代からの女性に起こりがちな不正出血には、大きく分けて2つの種類があります。
・器質性出血
病気が原因で起こる出血
●原因となる病気……腟炎、腟部びらん、腫瘍(子宮頸部ポリープ、子宮頸がん、子宮筋腫、子宮体がん 等)
・機能性出血
ホルモンバランスの乱れによる出血
●原因……無排卵月経が起こりやすくなることで、排卵を経て放出される女性ホルモン(黄体ホルモン)の働きが起こらず、月経が長引くなどのトラブルが発生することがあります。
このほか、性感染症(STI)による不正出血などがあります。
いずれにせよ、「きっと大丈夫」と自己判断で放置するのはせっかくのからだが発するサインを見逃してしまうことでもあります。
上記でご紹介した病気は、いずれもできるだけ早期に発見して治療することが大切です。
不正出血が見られる場合には、早めに婦人科クリニックを受診してみましょう。
30代以降の月経の変化については、また次回以降詳しくご紹介します。
※本記事は2021年8月19日時点の情報です。