チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
現在過去未来、
曲がり角をひとつ間違えると、迷い道はクネクネですが、
メノポーズ(更年期)後半戦のめまい道でクタクタな完熟オレンジです。
この原稿を書いているいま、8割方、調子が戻りましたが、
ここまで回復するのにちょうど5週間かかりました。
1か月と1週間か・・・長い!
めまいであることを友人や仕事関係の皆さんにお話すると、
たくさんのやさしい言葉をかけてもらいましたが、(この場を借りてお礼。ぺこり)
中でも救われたのが、これ。
>めまいって実際めちゃくちゃしんどいですよね。
>とにかく寝返りできないし起きられないし。
>そして人にはツラさが伝わりづらい・・・
基本、「我慢強いの対極」にいて、黙って「察して」より、
自ら「かまって」と言いたいタイプのオレンジなので、
自分の病気も伝えやすい、わかりやすい症状がお好みです。
でも、めまいのツラさ、表現が難しいのですよ!
だから、この共感にとても救われたのです。
(もちろん、めまいに限らず、他の病気すべてそうですが、
今回はめまいに限定させていただくことをご了承くださいませ)
思い返せば、オレンジの祖母はよく「目がまう(まわるの方言)、目がまう」といって床に臥せっていました。
孫のあたりまえの対応として「おばあちゃん、大丈夫? 寝て、寝て」と気を遣っていたつもりでした、んがっ。
私、全然わかってあげられてなかったよ。
おばあちゃ~~~~~~ん、ごめんねぇぇぇぇ。
と、そっと、お仏壇に手を合わせました。チーーーーン。
永い言い訳となりましたが、
めまい=良性発作性頭位めまい症になった以上、
めまいならではの体験をカンテラ読者の皆さまにお伝えし、
めまい当事者(には、ならないのが一番)、
もしくは身近な方がめまいになったときの
参考にしていただければ幸いとの思いを強く持ちました。
1度では書ききれないので、しばらくの間、おつきあいください。
さて、今回のめまい(2022年3月発症)には前哨戦ともいえるめまいがありました。
それがほぼ1年前、2021年2月のことです。
いつもなら早朝6時ごろ尿意で目覚めると、意識朦朧状態で起き上がり、トイレに行くのですが、その日は尿意で目覚めた直後から異次元でした。
身体を起こそうとした瞬間に、ぐるん!と。
超高速の回転式ジェットコースターに乗ったようでした。
もう、ぐるん!としか表現できない有様で天地がぐるんと上下に1回転。
と、同時に、「おえぇぇぇ」と吐き気。
後にオレンジによって、
グルン・オェの法則
と名づけられるオレンジ史上最悪の法則が発動した瞬間です。
オレンジの脳内で、1600年代の架空のフランス人医学者グルン・オェ氏が誕生しましたw。
一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。
思い返すと「なんじゃこりゃぁぁぁ」とジーパン刑事の殉職シーンを再現する気力も湧いてくるのですが、その時の私は「ぐるん、おぇぇ」の寄せては返す波に漂うのみ。
多分、1分も続いていないと思いますが、とてつもなく長い時間に感じました。
しばらくしてめまいがおさまっても、吐き気はおさまらない。
さらに・・・
どうしてなの こらえきれず
アイ・キャント・ストップ ザ・尿意!
一人暮らしのオレンジ、
誰か助けて、
吐き気と尿意が止まらないの巻なのです。
机の上にあったマグカップに手を伸ばし、検尿の要領で使おうかと思いましたが、
マグカップを取るために身体を起こす勇気があるなら、
そのまま立ち上がろう。頑張れ、自分!
そう決意して立ち上がり、なんとかトイレに辿り着きました。
ふたたび、ベッドに横になり・・・どうやってできたんだろう。記憶がない。
とにかく、めまいと吐き気が軽くなるのを待ち、
ふたたび意を決してかかりつけ医(内科)のもとに行きました。
グーグルマップで250m。徒歩3分。
オレンジは根性なしで有名ですが、
この250mは、ここ30年来、出したことのない根性を出して臨みました。
まさに、死闘のオレンピック!
パジャマの上にコートを羽織って、よちよち歩きで進みました。何分かかったかんだろう。
辛かったです(泣)。
ここでジェニファー・ロペス(J.Lo)を思い出していれば・・・。
あれは2003年のこと、J.Loは、わずか100m離れたホテルへ、お付きの30人とともに、リムジン6台で15分かけて移動したんですよ。
オレンジ・ロペスも次回は絶対タクシーを呼びます!
さて、肝心の診察は、
「体内の水分バランスが乱れているからだろう。点滴をしましょう」。
とのことでしたが、注射が大嫌いな私。
「点滴なんて聞くだけで具合が悪くなるから、イヤなんですぅぅぅぅぅ。(泣き&きりっ)」と訴える私に、私の注射嫌いを良く知るおじいちゃん先生は半ばあきれつつも、意思を汲んでくださったのでございます。
「既に具合悪いのに」と自分で突っ込みつつも、いま点滴をしなくていい、というだけで気分の上がる私。目の前のピンチさえ乗り切ればあとはOK!なタイプです。
(読者の皆さんは、お医者さんの指示に従ってください)。
さて、処方されたのは、「ジフェニドール」という、ジェニファー・ロペスを想起する名前のめまいを抑えるお薬と、「モサプリド」という吐き気止めのお薬でした。
なにより、吐き気止めのお薬の効き目に驚きました。
吐き気がなければ、ぐん!と元気になれたようでうれしかったのを覚えています。
このめまいは、なんのかんの1週間もすれば収まりましたが・・・
のちに5週間以上にもわたるめまいとの戦いが、1年後に待ち受けているとは、
この時のオレンジには知る由もなかったのでございます。
おほほほほ!
つづく・・・