チーム完熟の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
仁義なきアゴのたるみ「閉経宣言」vol.4
みなさん、こんにちは。
「めんどくさい」「仕方ない」「なんとかなる」を口癖に生きてきたら、なんとなく53歳で閉経を迎えていた完熟オレンジ(55歳)です。
さて、オレンジはこの2年、髪を伸ばしっぱなしですっかりロングに。
コロナ禍で美容室にいくのがめんどくさい、という理由もありますが、
一番の理由は、顔まわりを隠したいから!
30代、40代はショートからミディアムで過ごしてきましたが、
もみあげ部分は、いつも「京劇の女役メイク」を意識していました(半分冗談・半分本気・笑)。
もみあげをアゴの部分までしっかり塗っている、アレです!
さすがに塗るわけにはいかないので、せめてもみあげ部分の髪を伸ばして、顔の面積を少しでも小さくするってわけです。けなげ~。
この努力は昭和女子のオレンジだけでなく、ニッポンの女子に脈々と受け継がれているようですね。それが、AKB48のまゆゆ辺りから登場した「触覚ヘア」。顔まわりの後れ毛を細く長―く顔に沿うように垂らした感じが昆虫の触覚に似ているからとか。小顔効果に「こなれ感」をプラスしたところが現代風。
京劇からAKB。やはりエンターテインメントは国境を越えて、いつの時代も女子の憧れです。ふんがっ!
さて、50代になったいま、顔の面積に追加して、フェイスラインがとっても気になってきました。特に「アゴのたるみ」が。
アゴといっても、医学的には「オトガイ下部」と言われる部分で、顔の正面からみると、口の真下。わかりやすくカエルで言うと、ゲコゲコ鳴く時に膨らむ部分の「たるみ」です。
アゴのたるみは、身体の細い太いに関係なく、
「垂れる時は垂れる!」のがなんとも恐ろしいのです。
美人女優・スレンダーなモデル体型のタレントさんでも、修正の効かない動画で横顔のアゴ部分を見ると、「垂れる時は垂れる!」とわかります。「ならぬことはならぬもの」なのです(意味違うかw)。とにもかくにも、寄る年波とアゴのたるみに勝てる人は非常に少ないのではないか、と思うのであります。
いやはや、こりゃもう、仕方ないね!
科学的根拠に基づく話ではなく、
オレンジ的実感に基づく推論を申し上げれば、
40年も50年も地球上で生きていたら、
おっぱいにお尻、いろんな部位が重力に負けるんだもん!ぐすん。
チーム完熟のマスカットさん的実感も聞くことができました。
細身な彼女、おっぱいがない(?!)のにたるみ始めたとき、愕然としたそうです。
「ナンジャコリャーーー!」と。
うーーーん、わかりみが深い。
アゴのたるみ。
それは人類が重力から挑まれた
仁義なき戦いじゃけん。
この情け容赦ない重力の仕打ちに対し、
整形、高級美容液、エステ以外で対抗すべき術はないかと考えたところ、
ひとつ、ありました!
アゴのたるみ隠しの救世主。
それは「アゴ・マスク」。
コロナ禍でダメな装着方法と指摘される「アゴ・マスク」ですが、コロナ収束後にこそ、俄然その実力を発揮できると思われるのです。
さあ、イマジン!オールザピーポー!
オレンジと一緒に想像、いや、妄想しましょう。
遠くない未来202×年パリコレ。アフターコロナの新しい生活様式を見込み、アゴのたるみを気にする閉経女子をターゲットとした「アゴ・マスク」に老舗ハイブランドが注目。ハイジュエリーブランドとのコラボでバブリーな装飾が施された「AGO-Mask」を発表すると、90年代を代表するスーパーモデルがこぞって反応し、プライベートで愛用する様子や、娘や息子とお揃いのAGO-Mask姿をインスタにアップ。
若年層からも「It’s wicked rad.(めっちゃ最高!)」などとスラング用語で大絶賛され、この声を無視できないスノボ系ブランドがサポーター機能のついた「GO-Mask」を発表。スノボの危険なプレーからアゴを守るアゴ・マスクは、その他スポーツや、進化したアゴ用サポーターとして医療・介護業界からも注目され始める。
「アゴのたるみ隠し」という当初の目的から外れたことが功を奏してターゲットが広がり、ついに大量生産の波に。日本のファストファッション界がひとつ1,950円(税込)で販売する一方で、百貨店は「A-Mask」と命名した高級品を「母の日」商戦に投入。ネットでは安価な「え~マスク」が出まわる。
インスタ上で#AGO-Mask#A-Maskは更年期世代で可処分所得の多いオシャレさん、#GO-Maskは若者一般、#え~マスクは生活上手な人と、棲み分けもばっちり。アゴのたるみを隠したまま食事ができるため、ママ友ランチでの必需品となり、手先の器用なママが自作のアゴ・マスクをネットで販売してお小遣いゲット。
功を急ぐ日本の若手議員が40代以上の国民に「アゴノマスク」無料配布する案をTwitterで発言するもリツイートもされず自然消滅。同時期に、メンバー全員がGO-Maskを装着し歌い踊るK-POPアイドルのデビュー予告はTwitterでトレンド入りして、絵師さん恰好の素材に。「転生したらアゴマだった件」が異世界転生ものベストセラーとなり、世界的定額制動画配信サービスから注目されドラマ化の話が水面下で進行中。
YouTubeにはアゴマー続出でアゴマチャンネルも乱立。 TikTokで、GO-Maskに関連した危険な行為(アゴパッチンなど)が見られるようになったため、学生の登下校時でのGO-Mask装着禁止の是非について文科省が自治体に一任。都道府県知事から不満が続出し現場も混乱。
コンビニに置かれる女性誌の付録に各種ブランド監修の「おしゃれa・go・ma」が出まわる頃には、製薬会社から透明シートでアゴのたるみをリフトアップする「たるまへん」が新登場するのでありました。
って、そんなことあるかーーーーい!
おほほほほ。