チーム完熟・メノポーズデーかくかくしかじか企画会議③

その３：私たち、メノ活をもっと世に広めたい！

更年期に関してなんら専門知識を持たないにもかかわらず、カンテラ立ち上げからサイト内で独自の存在感を放つコピーライター集団「チーム完熟」。
プレ更年期から更年期にどストライクな40〜50代で構成される４人が、国際メノポーズデーをきっかけに本音で「更年期、こうしよう！」をトークする全３回企画。
第３回は、カンテラが提案する「メノ活（更年期に対するポジティブなアクション）」とは？をディスカッション。食生活や運動などヘルスケアの話になるかと思いきや、精神的になかなか深い方向に！「更年期を語ることは、その人の今までの人生を語ること」。これも会議の中で出た名言でした。

第１回はこちら　第２回はこちら

★チーム完熟メンバー
マンゴー　最年少42歳にしてチームリーダー。子育て大変シングルマザー。
マスカット　恋愛体質を自認する47歳、バツイチ、子は独立済み。
ライチ　閉経ギリギリ、更年期真っ只中の50歳。夫と別居中、子なし。
オレンジ　すでに閉経した55歳、ライターにして制作会社経営者。未婚。

ほったらかしてきた自分と、改めて向き合うのがメノ活。

マンゴー　さて、カンテラはこれから更年期の女性たちをつなぐキーワードとして、メノ活をもっとメジャーにしていきたいわけですよね。

ライチ　コピーライター集団チーム完熟としては、ブランディングとかマーケティングは本業なわけだし、盛り上げたい！みんなはメノ活の定義をどう考えてる？

マスカット　まず、メノ活はつらいものじゃなくて、楽しいものにしたいね。あったかいとか、癒やされるとか。無理にやることじゃなくて。

マンゴー　そう、自分を大事にすること、セルフラブの要素が強い。更年期世代の女性って、仕事とか家族優先でずっとがんばってきたでしょ。ほったらかしてきた自分と向き合うのがメノ活の根本だと思います。私みたいにお医者さんにかかることもそうだし、それだけじゃなくて、今の自分と対話することかなって。

オレンジ　一番年長者から言うと、伝えることが私のメノ活かな。今振り返ると大変だった時に「年齢を重ねると、それが当たり前だったんだ」って思うことがいっぱいあるの。だから私も自分の体験でよければどんどん伝えていきたい。日経WOMANの「妹たちへ」っていうコラムみたいに。

マンゴー　オレンジさんのコラムってそういう感じがする！

オレンジ　コラム第１回の閉経宣言も、替え歌で「言っておきたい〜ことがある〜」って。私の気持ちはあのまんまだから。

ライチ　いいな、年長者の境地。あったかい。

オレンジ　私、もっと早くメノ活しておきたかったもん。閉経から数えると、あと２、３年で更年期終わっちゃうでしょ。まあ終わってもメノ活に参加はさせてもらうつもりだけどね。

マンゴー・ライチ・マスカット　うん！

ライチ　マンゴーさんが言ってた、自分に向き合うメノ活って具体的にはどんなこと？

マンゴー　いやなことをやめる。ストレスになることを切る。具体的に言うと……、あっ、離婚しちゃった。

一同　（爆笑）

ライチ　それは、いやなことやめたの第１位だね。

マンゴー　妻やめました。私は、母が良妻賢母タイプで保守的な人だったこともあって、家庭はこうあらねばっていう固定観念が強かったんですよ。結婚を続けながら固定観念を引き剥がすのは無理で。だから物理的に妻の座から降りた。

オレンジ　はっちゃけてるイメージのマンゴーさんからすると、ちょっと意外よね。

マンゴー　で、楽になったかといえばつらくなったようでもあり。今はプラスマイナスゼロのところに立っていて、いいかどうかがまだわからない状態。でもこれからよくなっていくぞとか、夫がいなくても子どもが愛せるぞとかいう希望はあるので、そこは新しい発見。

ライチ　前は希望がなかった？

マンゴー　なかったです。このひとと一緒じゃ未来が描けないし、このひとと一緒じゃないにしても、私個人がもうダメージを受けすぎていて、未来を描く力がないっていう状態まで行った。自己肯定感がぐんぐん下がってしまって。このままじゃ心が死ぬなって思ったから。
……あれ、暗くなっちゃいました？

マスカット　いやいや、ごもっともだよ。

ライチ　自分の未来を取り戻すっていうのは、まさにメノ活だね。

マンゴー　そうなんですよ！

マスカット　自分の人生は自分のものだからね。母親をやってたり、妻をやってたりすると自分のことを忘れちゃう。優先順位がおかしくなるんだよね。

マンゴー　そう、子どもが一番になっちゃって、自分が80番目くらいになってた。今ならわかる。

マスカット　渦中にいるとわからないよ。よく脱しましたね、おつかれさま。

「メノ活」の名前をつけることで、行動に目的が生まれる。

ライチ　実は…って改めて言うのもなんだけど、私たちがカンテラでコラムを書くことも、メノ活だよね。

マンゴー・マスカット・オレンジ　うんうん。

ライチ　私もコラムのネタになるって思うから、気後れしていた美容系のお店に行ってみてるわけだし。今までしたくてもできなかったことに、メノ活って名前をつけたことで背中を押されてる。

マンゴー　名前がなかったら単に「美容院に行った」ですもんね。もやもやしたものに形がかちっとできて、目指すゴールが見えるのはありますね。

マスカット　コピーの役割は、部屋の中にあるものにたとえるなら非常口のピクトサインだって言われたことがある。行動を指し示すもの。「そうだ、京都行こう」ってポスターを見たら、「行きたい」ってなるじゃない？

マンゴー　うん、行きたくなっちゃう。そういう意味ではメノ活のコンセプト作りは、コピーライターっぽい仕事したんじゃないですかね！

マスカット　でも私たち、こうして会議では毎回メノ活メノ活って言いつつ、それぞれのコラムの中では誰もメノ活って書いてない（笑）。

オレンジ　そういえば使ってないわ。あかんやつ！

マンゴー　じゃあ、私書く！新年の１発目に。

マスカット　年始にみんなで一年を振り返って、今年の目標を書くのはいいかもしれないね。私たち自身も今年はメノ活元年にしたいっていう所信表明みたいなさ。

マンゴー　賛成！あと、カンテラでインタビュー記事を書く時に、取材する方に「あなたのメノ活はなんですか？」って聞いていくことにします。例えば「ひと駅ぶん歩くこと」とか「朝、白湯を飲むこと」とか、小さなことでもいいから具体的に。

オレンジ　ひと駅歩くこと？それもメノ活なんだ？

マンゴー　そうそう、ささやかでもメノ活している意識があれば、人それぞれでいいと思うんですよ。

マスカット　更年期に始めることは全てメノ活なのだ。自分のためであればね。

ライチ　この会議の第一回でちょっと出た話題なんだけど、有名人にメノ活の広告塔になってもらおうとは誰も考えない？まあ、あまり現実的じゃないか（笑）。

マスカット　でも仮に芸能人にイメージキャラクターになってもらったとしても、どうせ特別な立場の人だからできることでしょって思わない？読者は共感しにくいんじゃないかな。

オレンジ　その点完熟には、共感しかない（笑）。

マンゴー　そういえば、カンテラの取材でお会いした方たちに完熟さん、ちょっと人気なんですよ。

オレンジ　ほんと？うれしい！

マンゴー　先日も企業の広報さんがコラムを読んでいてお声をかけてくださったり、「ファンだから、完熟さんに会えてうれしい！」って言われたり。なんと、私たちにファンが（笑）。可愛いイラストのおかげもあって、親しみを持っていただいてるみたいです。

ライチ　じゃあ、読者の方々にも共感していただけてるかもしれないね。フルーツをかぶった匿名をいいことに、みんな個人の体験をばんばん書いてますもんね。

マンゴー　そう、匿名だけど、実在している熟女４人。検査結果の数値まで出してる。

ライチ　結局、メノ活のイメージキャラクターは完熟でいいってこと？

マンゴー　いやーそんな大きいことは言えないけど、私たちの身近な体験が少しでも、読者のみなさんのお役にたてたらいいなって思ってます。

更年期世代が陥りがちな自虐、意識的にやめていきましょう。

ライチ　最後は、今後やっていきたいメノ活で締めましょうか。

マンゴー　広い話になっちゃうけど、自虐をやめていきたい。メノ活はそこにつながると思うんですよ。例えばほめられた時に、「全然そんなことないですよ〜」って否定しちゃうじゃないですか。世渡りのスキルのひとつに自虐がある。でも、そうやって自分を下げてると生きるパワーが奪われていくから。しみついたものを取り除くのは難しいけど、ちょっとずつ変えていきたい。

マスカット　日本って謙遜の文化があるじゃん。そこに自虐は相性がいいんだよね。美徳になっている。

マンゴー　子どものことも難しかったです。上の子が頭いいねってほめられた時に、「いえいえ〜」って謙遜してたんですよ。それが、下の子の時から意識が変わって。「そうなんです、うちの子めっちゃ足速いし、可愛いんですよ！！」って素直に肯定するようになった。考えてみると、母親として謙遜しているつもりでも、子どもの人となりを下げるようなことを言ってた。それはよくなかった。

マスカット　今はほめられるようになったんだね。良かったね。

マンゴー　謙遜は別に美徳じゃないって意識は今後も持っていたいっすね〜。

マスカット　若い頃は競争競争だし、他人と比べて落ち込んでばかりだし。でもカンテラ世代になると、私は私ってフラットになってくるよね。自分のことも他人のことも、いいところをほめられるようになる。

マンゴー　人と比べないの、すごく難しいんだけどね。

オレンジ　私、一人っ子だからかな？人と比べることはほぼないかな。お兄ちゃんに負けたとか、お兄ちゃんばっかりほめられたとかってないから。太ってる自分がいやってことに関しては自虐的になるけど、それ以外では、ほとんど気にならない。鈍感力かな？

マスカット　多少あるかもね。一人っ子の人、わりとマイペースが多い。

ライチ　私もマンゴーさんと同じで、自虐とか卑下をやめたいと思っていて。例えば大事なことを話す時に半笑いになる癖があるのね。これが卑屈な気がしてやめたい。来年はやらないように頑張る。

マンゴー　わかる。人に注意する時とか、ちょっとキツいかなって思う時に笑いを入れて冗談っぽくごまかすことあるよね。

ライチ　フリーランスだとギャラの交渉をしなきゃいけないこともあるじゃん。そういう時に半笑いはよくないなーと。相手の機嫌をうかがってる感じが。もっと自信をもって、最後までちゃんと言い切りたい！半笑いは自分を守る、ふにゃふにゃした鎧だなって。

マスカット　ふにゃふにゃした鎧か。すごくコピーライターっぽいフレーズ。

ライチ　そこを即拾うマスカットさんもね（笑）。マスカットさんは何かやりたいことは？

マスカット　圧倒的にやりたいことあるよ！瞑想を広めること。瞑想ってセルフラブの極みっていうか、自分の心と身体に向き合う時間の設定をしようって話だから。もうそのために邪魔なことはどんどんやめてる。

マンゴー　すごい！自分に向き合う、まさにメノ活。

マスカット　12月から瞑想のオンラインサロンをはじめたの。ヨガの仲間と３人で毎日の配信に挑戦してるんだ。22時から22分間で、心が整う。

ライチ　もう始動してるんだ！自分がメノ活するだけじゃなくて、他の人のメノ活もサポートするのは一歩進んでるね。

オレンジ・マンゴー　私たち、サロンのメンバーになりましたよー！

マスカット　詳しくは自分のコラムで書くね。オレンジさんは？

オレンジ　うーん、あるかなあ。私何やっても続くことがないのよ。

マンゴー　言っていい？オレンジさんのお部屋ね、オンラインでしか見たことないけどすごくきれいなの。ものが少なくてすっきりしてて、お洒落なカフェみたい。だから整理整頓じゃないですか？

オレンジ　うれしい！ありがとう！私、36歳で初めて引っ越しをしたの。実家を建て直すことになって、一時的に狭いマンションに移るために家財を整理したんだけど、その時に「ものを減らすのが上手ね」って言われて。自分では減らしたというより、好きなものだけピックアップした思いが強い。それ以外は捨ててOK！

マスカット　未練がないんだ？

オレンジ　うん、執着がほとんどない。

マスカット　断捨離、メノ活っぽくていいね。カンテラ世代でやりたいと思ってる人は多い気がするな。

ライチ　そうだね。ところで、オンラインで話をしてたら、またリアルでみんなに会いたくなった！

マンゴー　ですね。オレンジさんみんなと離れてるから、いっそ沖縄とかで現地集合したい！

マスカット　沖縄最高だけど、もっと稼がないと帰りの飛行機代なくなっちゃう（笑）。　でも、そうだね。時間は限られているんだし、好きな人と会いたい時に会うのも大事なことだよね。

オレンジ　来年はみんなで元気に稼いで、会って話すのが共通の目標だね！

マンゴー（カメラ目線）からのご挨拶
2021年、チーム完熟はカンテラ立ち上げと同時にサイト作りに参画させていただき、あっという間に年末を迎えました。もともと更年期にあまりネガティブなイメージを持っていなかったチーム完熟だからこそ、マイペースに（ぼんやりと）、メノ活もスタートできたのかなと思います。

私たちの記事をお読みくださったみなさま、来年もどうぞお付き合いください。コロナ禍でも心はパリピ。わいわい、メノ活していきましょうね。