【完熟お見舞い、申し上げます】41歳、老いの幕開け！？ 「不調原因さがし」はじまる。

既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代～50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように！

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女の厄年は、身体が変化する年と申します。
地域・宗派によって諸説ありますが、女の厄年は数えで19歳、33歳、37歳。
そして私、マンゴーは41歳。身体が変化しきったいま、定期的に”マイルドな体調不良”に見舞われています。

風邪が長引く、とにかく冷える、倦怠感がとれない、大好きな酒がキツくて飲めない……。
20年来の女友達と話をすれば、いつのまにか健康・病気ネタが美容ネタを上回り、「いよいよ人生、下降線」の感もある。

「40代って昔でいう”初老”だもん、しょうがないよね～」と口ではいいながら、娘気分が抜けずキャッキャとやりすごしていたのですが、2020年の慌ただしい年末に、これまでと決定的に違う不調がやってきました。

強いめまいです。

とにかく船に酔ったように気持ちが悪い。
自転車に乗れば脳が揺れ、湯舟に浸かればそのお湯の揺れで酔う。

PCもスマホも見られず、吐き気のすることツワリのごとく、横になることトドのごとし。
実は38歳のときに同じ症状に陥ったことがあったので、当時と同じく早く寝るなど対処してみました。

でも41歳、回復しない。

今まで通用していた策が効かない。

冗談じゃなく、本当に「初老」の扉が開いていたのです。
ギィイイ……！

そこで症状を検索して即病院へ……行きたかったのですが、なにせ光る画面を見るのが辛かった。

いちおうフリーランスとして看板を掲げているので、仕事に精力を傾けて燃え尽きる日々。
でも子どもたち（小学校低学年+未就学児）からの「ママ～みてー！」「ママ～あそぼー」「ママ～宿題いっしょにやろう」は止みません。

あげくにあやつらときたら「ママがかまってくれない！ オレ／私のこと好きじゃないんだっ」って怒って拗ねるもんだから、

あのう、ママを辞めていいですか？

と疲労が限界突破しました。

マンゴー、ちょいちょいある末期症状です。
そこでFacebookに【めまいの原因教えてください】とダイイングメッセージ（？）をなんとか投稿、幸い”身に覚えありのメディア系女性”から次々情報を得ることができました。

「脳のせいかも、脳外科へ」「まず耳鼻科」「更年期か、婦人科へ」「婦人科系疾患には鍼がよい」「更年期にはプラセンタが効く」などなど。

もちろん信頼している人の情報でも、それが正しいとは限りません。
ですが、私、気にかけてほしかったんでしょうね。
メンヘラと言われてもいい、

誰かに心配されたかったのです。

そして、寄せられた情報のなかでこれだと思ったのが、症状のチェック項目にほぼ当てはまる「更年期障害」です。

・肩は凝っているか　YES……
・手足が冷えるか　YES,
・倦怠感はあるか　YES！
・憂鬱な気分はあるかー？　YEぇええSッ！！
・怒りやすくイライラするかーーッ！？

おうおう、マンゴー41歳、すっげーイライラするもんねッ！
これで確定だろ、アアン！？

さて「更年期障害」は、日本の女性にとってはタブー扱いに、男性にとっては40~50代の女性を揶揄するネタになっているフシがありますが、私にとってはただの症状の一種です。

男性が妄想しがちな”女としての敗北感”などありません。
あるのは原因が分かれば対処ができるという希望。
必要ならばお腹にペロッと貼るというホルモンシールを処方してもらい、滞りなく育児と仕事と家事を回したいという切望です。

もっと踏み込んで書きましょう。
マンゴーには当時、今後誰からも性の対象とはならないだろうという確信がありました。
夫しかり、その他の男性しかり。

もう2人産んで生殖は終えたし、男性から冗談交じりで「枯れている」と形容されることもしばしば（冗談でもNGだけどな）。
友人が婚外恋愛に沸いている姿を見てうらやましくもあったが、疲れの方が大きい。

私は、性としての女のステージからとっとと降りて、女に付随するわずらわしいもの――生理の倦怠感や揺さぶられる情緒、色恋沙汰など――と無縁になりたかった。
「もういいや、手を離せる……」とホッとしたのです。
はい、今日は更年期を肯定的に捉える女もいることを持ち帰ってくださいね～。

さて、めまいに圧迫されながらも、ホシが挙がりそうな期待から明るい気持ちになってきました。
婦人科の予約は1か月後となり、受付の方のすすめによって脳外科も1週間後に予約完了。
プロの手で白黒つけてもらいましょう。

こうしてマンゴーは「終わらないめまいの原因さがし」の旅へと踏み出したのです。

つづく