更年期・プレ更年期・アフター更年期世代女性の今日と未来の健康を考えるWebメディア「カンテラ」

更年期・基本のお話 その8 30代以降に起こる月経周期の変化とは?

月経の周期は多くの場合、年代によって変化していきます

10代前後で初経を迎えた女性はしばらくの間月経周期が不安定なことも珍しくありませんが、20歳に近づくにつれ徐々に約1ヶ月のサイクルが定着します。20代から30代は性成熟期と呼ばれ、妊娠・出産などのライフイベントを迎えるよう心身のコンディションが整う時期です。このため、人によって月経周期は異なりますが、自分なりの月経周期が安定してくり返されるのが健康的な女性の体調といえます。

月経周期の乱れは、更年期に入った一つのサインともいえるでしょう。今まで周期的に排卵し、女性ホルモン(エストロゲン)を分泌していた卵巣の機能が低下するために起こる変化です。

周期が短くなったり、長くあいたり、経血量が少なくなったり。反対にナプキンからもれるほど大量出血したり、だらだらと出血が続くこともあります。卵巣機能の低下からホルモン分泌が不安定になり、子宮内膜がうまく剥がれず厚くなり大量出血が起こるのです。また、排卵を伴わない無排卵月経も多くなり、妊孕性(妊娠する力)も低下していきます。

月経はずっと順調だったのに突然停止した、という方も1割強程度はいますが、多くの場合は閉経の数年前から月経の変化があります。ただ、こうした変化にも個人差はあり、必ずしも同じ経過をたどるとは限りません。

(1)順調だった月経周期が
(2)短くなり(30代後半~40代前半)
(3)経血量が少なくなったり、ダラダラ長く続くこともあり
(4)やがて3か月に1回など月経不順になり
(5)50歳頃に閉経(月経が1年以上ない状態)


これが閉経へと至る代表的な月経の変化です。

例)28日周期⇒25日周期に変化 1回あたりの経血量も減ってきた。
これは、エストロゲンが減り始めたサインです。
この段階ではまだ排卵していることが多いのですが、卵巣機能が低下し始めているために黄体期(高温相)を長く維持できなくなり、早く月経が来て、(終わって)しまうのです。そのうち卵巣が排卵する力もなくなり、月経周期が長くなっていきます。月経の変化は卵巣機能を反映しています。
40代半ば前後で月経が変わってきたら「更年期のサイン」を疑ってみましょう。

ここで気を付けたいのは、不正出血と月経不順を混同してしまうことです。月経とは違うリズムで出血しても、月経不順の状態に慣れてしまうと見過ごしがちですが、40代50代に疾病リスクが上がる婦人科疾患もあります。

■40代以降の不正出血の原因について詳しくはこちら


「おかしいな」と感じたら、早めに婦人科外来で相談するようにしましょう。心配しているような病気でなくても、受診することで自分でも気づかなかったトラブルやほかの病気が早期発見できる可能性もあります。
何事もなくても、ドクターとお話しして、自分のからだの現状把握ができるチャンスととらえるのもよいでしょう。

手塚 美幸(Webメディア「カンテラ」主宰)

ライター、プランナーとして活動し、女性の健康・キャリアをテーマとするWebメディア運営、事業企画にかかわる。国家資格キャリアコンサルタント。一般社団法人 女性の健康とメノポーズ協会認定資格「女性の健康経営アドバイザー」保持。さんぎょうい株式会社働く女性の健康とキャリア事業室フェロー。42歳での最後の出産を経て、1男2女の母。

「手塚 美幸」の記事一覧

西岡 笑子(Webメディア「カンテラ」監修)

防衛医科大学校医学教育部看護学科母性看護学講座教授。看護師の育成を行い、専門的見地から女性自身が自分の体を知るための啓発活動に取り組む。2児の母でもある。

「西岡 笑子」の記事一覧