チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
みなさん、しもしも~。
56歳になりたてほやほやの完熟オレンジです。
バカボンのパパは私にとってすごく「おじさん」だったはずなのに、
41歳の春はとうの昔に通り過ぎ、磯野波平氏を2歳超えるまでに成長しました。
はやい。普段は意識していませんが、自分の年齢を改めて文字にすると信じられません。
素直な感想は、「あぁぁぁぁぁぁ、年とってもうた。ガックリ」です。
そして、年とってもうたのは、もうたのですが、「ま、仕方ないねぇ」とも思っています。
なんだかね、慣れちゃったみたいなのです。
年をとることに!けろり。
これが世に言う「ゆでガエルの法則」ですね。
昨日まで30歳で、朝起きて鏡の中に56歳の私を発見したのであれば、
それはもうフランス革命中、一晩で白髪になったマリー・アントワネットのごとくザ・絶望だと思うのです。
しかし、ズボラだとはいえ、オレンジも一応、毎日一度は鏡を見ているので、年齢的な容姿の衰えには徐々に耐性がついているのですね。おほほほほ。
オレンジのいわゆるメノポーズ(更年期)は、48歳~58歳。
こんなオレンジが、「あ、もう若くないんだ」と実感したのはどんな時だったかなと、考えてみると・・・・。
ズバリ、仕事への向き合い方です。
オレンジは20歳のころからバブルを経験している世代。40歳ぐらいまでは業界全体はまだまだイケイケでしたので、社内には「5時から男」が細々ではあるものの存在し、実際に24時間は戦えないとしても、「12時間くらい普通に戦うでしょ」という空気感に包まれていました。おー!ブラック~!
この名残を強く引きずっていたためか、メノポーズ前は「毎日11時まで働いてもいいから、土日は絶対に休む!」というスタイルでした。
平日は仕事終わりによく飲みにも行きましたし(自分はカシスソーダ1杯でも)、休日は社外の友達と遠出もしました。1日でも「寝だめ」ができれば体力は回復したので、この荒業が成立したのです。
ところが、メノポーズに入ったあたりからは、午後8時も過ぎると「土曜日に出勤するから、今日はもうドロンで」と、忍者の手のポーズで、若い子たちに昭和のギャグを継承しつつお先に失礼するスタンスとなりました。
メノポーズ後半戦となってからは、午後7時ともなると、「土日に働くので、今日はもう勘弁してください」と、頑張る若手に言い訳するのが定番となりました。
とくに在宅勤務となったこの2年は、明け方5時とか6時にトイレで目が覚めるので、そのまま起きれば「早朝時間を活用するビジネスウーマン」を装うこともできるようになりました!
通算の勤務時間が同じだとしても、若い時はギュギュっと凝縮。年を重ねるにつれて、分散するようになったのですね。
それもこれも理由はひとつ。
「体力的に仕事で無理が効かなくなったから」
実際、無理なんですよ。だって、考えてもみてくださいよ~。
アイコ16歳、オレンジ56歳。
昭和初期のころなら、55歳で定年だったのですよ。
オレンジは立派な定年年齢じゃないですか。
56歳から日本測量の旅に出た伊能忠敬さんと比較されたらグゥの音も出ませんが、
オレンジちゃん、良く働いてると思うんですよ~。
(自分で自分を褒めて伸ばすタイプ)
人生百年時代、定年は70歳となるのもアッという間と思われますが、
平均寿命が延びているとはいえ、これはさすがにきついっす。
だからね、さっき書いた、コレ。
「土日に働くので、今日はもう勘弁してください」。
この発展形で、朝6時~昼2時勤務や、週休3日制、1日の勤務時間を短くしての週休1日制などを積極的に導入するの、ありだと思うのです。
本人の体力や仕事内容、家族構成など、人生のステージに応じていろいろ選べるといいですよね。
これぞ、無理の効かなくなったメノポーズ後半女性の知恵、働き方改革だと思うのです。
オレンジの場合は、平日の仕事時間を少なく調整して短時間集中を繰り返すのがいいかも。細切れに集中して体力を温存することで、細く長く、現役寿命を延ばしたいなと。
ウルトラマンだって、3分間だけど、
自分の限界内で精一杯戦って、成果を挙げていたではありませんか。
それに年を・・・いや、キャリアを重ねると、
若いときよりいい意味でも悪い意味でも要領がよくなるものですし、ね。
短期決戦の繰り返しが、オレンジには合っているようです。
ってことで、今日のところはさらばじゃ!
デュワッ!