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で、おなかは脂肪はどうなった?ジム入会3ヶ月後の通信簿!「50歳のうぬぼれ鏡」vol.13

雑巾絞りで筋肉を活用する完熟ライチさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


「次は1ヶ月後のご報告を」なんて予告をしていましたが、少しタイムトラベルしまして、どーんと3ヶ月後にまいります!

カーブスでは月イチで計測期間というものがあり、サイズなどもろもろ測ってデータを見ながら「ここが良くなりましたね〜」とトレーナーが励ましてくれます。
実はこのデータ、後日プリントを持ち帰れる仕組みだったのに、私は知らなかったんですよね。
3ヶ月後の先日、やっと手に入れましたので恥ずかしげもなく公開します!
来店は月7回ペース。週2よりちょっと少なめ。

いかがですか。ずらりと並ぶ、マイナス1前後の微妙な変化…。
3ヶ月くらいじゃ、人間の身体ってそう簡単には激変しないということがよーくわかりますね!
ウエストだけは不思議に細くなっていますが、おなかは全く変化なし。
体重マイナス1.1kgもちょっと大食いしたらすぐ戻るレベルですし、ダイエット成功とはいえないでしょう。

日本肥満学会の「肥満・肥満症の指導マニュアル第2版」によると、成人女性の体脂肪率は30%以上から軽度肥満とされています。
つまり私、見た目はごく普通な体型なのに、実は肥満に分類されております。30%を切って標準に入るのは今後の目標ですね。


それでは、数字にあらわれない変化はあったのか?
それが、ありもあり、大ありでした。
まずはメンタル面で、自己肯定感が上がりました
自己肯定感って、「私って最高!」とか「自分大好き!」ってことじゃないんですね。
良いところもある、悪いところもある。好きなところも嫌いなところも。
そういうでこぼこな自分をそのまま、そーいうもんだ、と納得してそれ以上考えないことなんだと、最近になってようやく理解することができました。

鏡を見るたび、不細工でつらい…と落ち込んだり、仕事能力や知能の低さのコンプレックスで夜中に泣いたりしていたのが嘘のようになくなり、くよくよ思い悩まなくなったために、あきらかに生きやすくなりました
鏡の中の顔や自分の能力は以前とまったく変わらないのに、見る目が、評価する脳が、変わったということですね。


計測の時にトレーナーさんから「何か変化はありましたか?」と聞かれて、「以前より気分が落ち込まなくなりました」と答えました。
すると、「そうですか、良かったです!運動をすると幸せホルモンが出るんです。それでかもしれないですね!」とのお返事。
なるほど、脳内物質によって悲観的な性格が、少なくともフラットにまで引き上げられたということでしょうか。

それにしても、自分生来の性格だと思っていたものが、ほんのわずかな脳内物質でこうも変わってしまうんですね。
気持ちを変えるには気持ちを変えないと、って思い込んでいたけれど、かたちのない精神をコントロールするのは難しい。
その点肉体は、動かせば何かしら応えてくれるわけです。「筋肉は裏切らない」の意味がちょっとわかった気がします。
暗黒時代に書いた日記を読み返すと、あまりのマイナス思考にくらくらすると同時に、あの頃の自分がもういないことにほのかなさみしさも感じたりしますが、今の方が快適なのはいなめない。
乗るしかない!この幸せホルモンのビッグウェーブに!って気持ちです。


カーブスでいろんな女性たちの素顔を見ていることも、コンプレックス解消につながったと思います。
皆さん汗をかくことを前提にすっぴんで来られますし、スポーツ用のウエアはありのままの体型を隠しません。
マシンの扱いもサクサクこなす方、ゆっくりじわじわ頑張る方、マシンによってできないものがある方とさまざまです。
そんな女性たちを見慣れるうちに、だんだん体型の崩れや顔の老化が気にならなくなりましたし、人生が楽しければ見た目なんていいじゃん、といい意味で鈍感になれます。

チーム完熟のコラムで、マンゴーさんも「老ける見た目にショックを受けない方法」を書いていますね。
私も「同世代・それ以上の女性の素の姿を見慣れる」という方法を提唱したいと思います。


フィジカルな変化としては、雑巾がしっかり絞れるようになりました。
握力がなさすぎて、雑巾やふきんを絞ったあともな〜んか水気がジュワッとしてるのが、地味にいやだったんですよね。
ジャムの瓶があかなくて苦労することもしょっちゅうですし。
トレーナーさんに「でも握力を鍛えるようなトレーニングはしてないのに、不思議ですよね」と言うと、ニコッとして
「ここですよ!」と二の腕をポンと叩きました。
なるほど、太鼓を左右かわるがわる叩くような上腕二頭筋・三頭筋の運動(私は「太鼓の達人運動」と名付けています)が効いてるわけですね!


さらに、疲れが残らなくなりました。
5月の連休に旅行をして、スマホの歩数計によると27000歩、距離にして16kmも歩いた日がありました。
当然、翌日は使い物にならないだろう…と帰りの新幹線の中で思っていました。
ところが意外。筋肉痛もなく、普通に起きられる、家事できるんです。

これは本当にびっくりしました。筋力のある人はこういう快適な日常を過ごしていたのかぁ。
今は空前の筋トレブーム。みんな、そんなにムキムキになりたいの?とやや醒めた距離感で眺めていましたが、なるほど、見た目がどうというよりも生活の質が上がるところが魅力なのかもしれない。
自分でやってみて初めて、共感できた次第です。


カーブスではマシン操作の熟達度も上がり、以前とは比べ物にならないくらい、ペースが速くなりました。
負荷が重くていちばん苦手だった大胸筋の運動(仏壇の扉を開閉するような動作なので、「仏さまこんにちは運動」と呼んでいます)も、ずいぶん回数がこなせるように。


トレーナーさんの話では、3ヶ月から先は変化は落ち着いて、ゆっくりになっていくそうです。
とはいえ私にとっては、これ以上良くならなくても、現在のコンディションが続くというだけでもありがたい話。
体調不良になって病院に通う費用や苦痛を思えば、予防的に会費は惜しくないかなあ、ということでしばらくはカーブス続けてみようと考えています。


と、よいところばかり書いてきましたが…
次回は、どうしても行きたくなくてサボっていた時期のことをお話します!

チーム完熟・ライチ(ライター)

「チーム完熟」のクールダウン担当、通称・師匠。1971年生まれ。雑誌編集を経て1997年からコピーライター。既婚・子なし・別居中。2018年から認知症の実母の保護者となり、2020年に看取る。コロナ禍でのもっかのマイブームはプロ将棋観戦。
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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