チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代～50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように！
メノポーズ（更年期）前後のみなさま、パートナーやご家族がメノポーズというみなさま、全然関係ないけどたまたま訪れてくださったみなさま、こんにちは。完熟オレンジです。
ここ最近、自身が体験しためまいをテーマに書いておりますが、前回、3回目にしてやっと、「良性発作性頭位めまい症（以下、このめまい、私のめまい）」がどのような病気であるのかを説明させていただきました。
今回は、このめまいの体験者だから言える「めまいあるある」をまとめて、レイザーラモンＲＧさんの如く、はやく言いたいのであります。
季節は夏。オレンジの脳内には、T.M.Revolutionさんの“HOT LIMIT”が流れていますよ♪
Ryo！Say！発作性頭位めまい症～あるある言いたいマーメイド♪
書くこと書いて“あわわ”になったら、
めまいの対応オールオッケー♪って感じでしょうか
なお、めまいの症状は人それぞれです。あくまで「私が経験したあるある」であること、また、前回までのめまいシリーズに登場した内容と重複する場合があることを、お含みおきください。では、まいります。
［めまいあるある１］
天井がグルンとまわった途端に、オエェェェとなる。
私のめまいは天井がまわるタイプで吐き気を伴うため。初めて経験した際に「グルン・オェの法則」と名付けたぐらい衝撃でした。
［めまいあるある２］
トイレは決死の覚悟で行くしかないが、
お風呂は無理ゲー(※１)と諦める。
一人暮らしだからなおさら、「お風呂で倒れたら終わり」という意識が働きます。お風呂以外も「しなくても死にゃしない」ことはしなくていいのだ。
※１ クリアするのが無理なほど実現不可能なゲーム。派生してミッションインポシブルな事案を示す。
［めまいあるある３］
シャワーを浴びる時は限界まで目を開け続ける。
何日もお風呂に入れない日が続き「せめてシャワーを」と、一念発起するも目を閉じると天井がまわりそうなので目は極力つむらない。つむれない。
もちろん、シャワーを浴びる時間は起床時、就寝前などと決められない。「いまならいける！」とすべてのコンディションが整ったときだけ。
［めまいあるある４］
歩き方は、そろりそろりの狂言師となる。
五十肩の痛みをかばうため日本舞踊のお師匠さんもどきになった私でしたが、めまいで狂言の世界にも足を踏み入れることに。
病院で名前を呼ばれると、めまいがおさまる位置に頭を固定し、観客（患者さん）の波をそろりそろりとかきわけて診断室へ。
［めまいあるある５］
毎晩ベッドに横たわるのが怖くて
ベッド脇に座ったまま数分間動けない。
めまいがおさまる姿勢でずっといたいのですが、寝ないわけにはいきません。そこで横たわる時には、自分の頭をUFOキャッチャーで運ぶイメージで水平垂直を意識して、「どもありがと、ミスターロボット」的な動きになるのですが、めまいが起こりやすい動作なので怖い！と思っちゃう。気がつけばベッド脇に座ったまま、いつまでもボーーーーッとしているんですね。
［めまいあるある６］
朝起きても布団が乱れておらず、
起き抜けから肩がガチガチ。
つまり、寝返りを打っていないのです。「頭を動かすと辛い」と無意識に体が膠着している。耳石を動かすためには寝返りも重要なのですが、全わたしがそれを嫌がっていた模様。
寝返りを打てない狂言師なら、血の巡りが悪くなるのもせむかたなし。自分史上ガチガチの肩こり、首こりに。
［めまいあるある７］
人の眼、スマホ、テレビを凝視できない。
頭の位置だけでなく、「右斜め上」など、めまいがおさまる視線の置き所が定まるともう動かしたくないのですね。正面に座った相手とも視線を合わせられないため、妙な感じに。オンラインのお仕事でも初顔合わせは設定できませんでした。
［めまいあるある８］
「すみません、休みます」と宣言しても、
まったく休まってないので損した気がする。
めまい経験者の完熟マスカットさんが、めまいについて「休むことすら、許されないよね」
と言いました が、ほんとにそうなのです。めまい期間中、体が休まることはなかったなーと思います。
であるにも関わらず、このあるあるを書く前にネットを検索していると、「めまい ずる休み」とサジェスト（予測変換）キーワードが上位に出現してびっくりしました。「めまいでずる休みをする方法」とか、「ずる休みと思われて辛い」とか。
これって、「たかがめまい」ってイメージがついているからだよな～。「たかが更年期」とも言い換えられる根が深い問題だな～と。
［めまいあるある９］
外出できない、食べるしかない、太るしかないyo！
振り返ってみると、ほぼ2か月、外出もできませんでした。食事は友人からの差し入れ、出前、ネットスーパー。もともとオンラインのやりとりが日常的にあったので、外界との接触が途切れなかったのが救いでしたが、知らぬ間にたまっていたストレスで気づけばお菓子をボリボリボリ。とんでもない体重を記録しましたyo！
［めまいあるある10］
「もうやだーーー！いつまで続くのぉぉ」と泣く。
「大丈夫、大丈夫、なんとかなるなる～！ ウェーイ！」と、多くの事柄は右から左に流してやり過ごすウェイウェイ系の私ですが、長引くめまいには1度だけ大泣きしました。
文字通り「ぅわぁぁあぁ～ん！ もうやだぁぁぁ！」と。涙を大量に流したらすっきりして、「ま、仕方ないか」と思えるので、涙のデトックスは効果大。ウワン・ケロの法則だ！
［最後に言いたいめまいあるある]
結局のところ、めまいの辛さは伝わりにくい。
これは、どんな病気もそうですよね。病気だけでなく、世の中のすべてが経験しないとほんとのところはわからない。
だからこそ同じ経験をしたもの同士が集まると、「わかってもらえる」という安心感だけで癒される。めまいの経験でそのことを実感しました。
メノポーズ症状に悩む方がこの「カンテラ」サイトで、自分と同じ症状や、同じような気持ちをみつけたり、なにかのヒントに出会ってくだされば幸いです。
ひとりじゃないって、素敵なことね、と実感したオレンジからは以上です。おほほほ。
良性発作性頭位めまい症になりました 前回までのコラムはこちら→ ① ② ③
チーム完熟・オレンジ（ライター）
「チーム完熟」の最年長者。1966年生まれのいい歳した永遠のカマトト。コピーライター / 結婚・出産経験なし / 閉経年齢は53歳。更年期症状はほぼやり過ごしているが、太り過ぎからくる生活習慣病をなんとかせねばと思う日々。
⇒ 執筆note 「完熟5（かんじゅくふぁいぶ）」