チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
これまでのお話。
10年以上(いや、よく考えたら20年経ってる?)悩まされている手のかゆみ(主婦湿疹)の原因が、銀歯による金属アレルギーではないかという疑いから、約1年の歳月と総額406,000円をかけ銀歯をすべてジルコニア(セラミック含む)に総取っ替え!
いよいよ、流れで決めたインプラント手術210,000円がはじまります。
本日最終回!
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すべての銀歯がなくなるまでは長い道のりでしたが、治療の最終日にはやり遂げたという謎の達成感に包まれていました。
違う違うそうじゃない!
大事なのはそもそもの目的である「金属アレルギーはどうなったか?」です。(読者の皆さんも忘れそうになってた?)
結論から言うと、主婦湿疹がおさまりました!
月に数回は、血まみれの手に絆創膏を貼りまくっていましたが、それがなくなったのです。
ただ、ちょっと疲れていると指の節のあたりに水ぶくれができて痒くなってしまうこともあるので「完治」とは言い切れませんが、それでもゴム手袋なしで家事をしたり、気にせず手を洗ったりできるのはものすごく快適な状態だと言えるでしょう。
逆に言えば、主婦湿疹の大きな要因のひとつが銀歯にあったことがはっきりしたということでもあります。
さらに思わぬ副産物もありました。
昔からずっと口内炎が出来やすく、チョコラ●Bを常用していたのですが銀歯がなくなってからこれがすっかりなくなったのです。
具体的には月に数回、それも複数発生していた口内炎が年に数回程度に。
調べてみると、銀歯が引き起こす金属アレルギーの例として「口内炎(※)」があげられているではありませんか。
まさにまさに!
(※)協会けんぽ 健康サポート『2019.03.22 全身の健康の源-口腔ケア
口内炎や皮膚炎が治りにくいのは、歯科材料の金属アレルギーかも』
https://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/support/04/20190322_1.html
先月、39,000円の詰め物が割れましたが「お金ないんで、銀歯でいいです」とは言えませんでした。ダイレクトに身体への悪影響を感じてしまった今となってはもうあの頃に戻ることはできないのです……。
20代から悩まされてきた主婦湿疹の犯人が突き止められたことは良かったけれど、今後も高額な歯の治療費が私の人生につきまとうことでしょう……。
電動歯ブラシと、マウスウォッシュと、フロスと、定期検診をもってしても、一度悪くなった歯を守るのは至難の業なのです……。
あぁ。
タイムマシンがあったら、私を出産した直後の母親に言いたい。
「この子の歯の健康だけはなんとか守ってやってくれ!」と。
(子どもマスカットに伝えてもスルーされるので)
そして最後のボス戦がはじまります。
いざ、インプラントです!
やると決めてから一年くらいが経ってしまったのですが、
この予約をする段階になって急に恐怖を覚える事態に。
受付で一枚の紙を渡されたのです。
そこには「インプラント手術同意書」の文字が。
っていうか、インプラントって手術なの!?
抜歯と同レベルに考えていた私はいきなり不安に……。
出産経験はあるものの、手術経験はない。
同意書の中身は「何があっても訴えません」みたいなやつです(笑
なんかあることなんてあるんだろうか……。
まぁ歯科治療の麻酔ですら事故はあるしな……。
こわっ。
でも大人だし。
もうやるって言っちゃったし。
「緊張してますか?」
当日を迎えいつもの診察の椅子に座った私に、先生がそう言ったくらいなので、そんな顔をしていたのだと思います。
「はいっ」
極力、元気に答えました。
「すぐに終わりますし、痛くないですから」
ほんとかよ!
だって、インプラントの手術の手順見たら、めっちゃ怖いじゃん!
歯茎をぶち抜いて、顎の骨をドリルでグリグリ〜って穴開けてチタンのボルトみたいなやつ埋め込むんだぜ!
こわっ!
でもこれが全然平気だった。
先生の言ったとおり、まるっきり痛くない。
昔やった抜歯より時間はかからなかったし、虫歯治療のような痛みもない。
顎の骨もしっかりしていたので余計な作業も発生せず。
1時間程度で終わったように記憶しています。
とにかくあっという間だった。
余裕じゃん!
帰りに抗生物質と解熱鎮痛剤を渡された時には、このあと急変したりするんじゃなかろうか……と再び不安が頭をよぎったものの、少しばかりの腫れがあった程度でなんてことありませんでした。
ちなみに私が受けたインプラント手術は1回で終わるタイプのもの。
(だったと思う。2回目の手術をした記憶がない……)
今回のコラムを書くにあたって調べてみたところ、どうやら手術には1回法と2回法というものがあるらしいのです。
2回法とはその名の通り、手術を2回行うというもの。
どちらもメリットデメリットはあるそうで、基本的にはお医者さんが決めることになるのでしょうが、これからインプラントを検討する方は予備知識としてこれらも含め知っておいたほうがいいかもしれません。
Qインプラント治療の手順について教えてください。
インプラントの治療は、順番に「インプラント埋め手術」「義歯の作製と装着」「メインテナンス」と続きます。インプラント治療においては、インプラントを顎の骨に埋入する手術(インプラント埋入手術)を受けなくてはなりません。
インプラント治療の方法として2回法が選択された場合、インプラント埋入手術と、インプラントの上部の粘膜を切開する手術の2回の手術が必要です。 骨の造成が必要な場合は、インプラント埋入手術の前に別個におこなう方法と、インプラント埋入手術と同時おこなう方法があります。
インプラント埋入した後、一定期間を経て、型を採ってインプラントの上に付ける義歯の作成をおこない、義歯を装着します。
https://www.shika-implant.org/qa.html#q13 公益社団法人日本口腔インプラント学会
ワォ! 機械のカラダじゃん!
大人の階段をまた一段のぼったマスカットでした。
ちなみに「金属アレルギーなのにボルト入れて大丈夫?」って思いました?
大丈夫なんです。
インプラントの土台は金属ではあるけれど、素材はチタン。
先生の説明によると
「チタンは医療の現場でも用いられていて金属アレルギーになりにくいとされています。私の患者さんでも今までトラブルはありません」とのこと。
実際、手術して数年経ちましたが、問題は起きていません。
参考:「チタンなら金属アレルギーにならない?」一般社団法人金属アレルギー協会
https://www.metallicallergy.or.jp/2020/06/29/blog20190828/
てなわけで、40代の歯科治療について数カ月にわたってコラムをお届けしましたが、
結論!
「芸能人じゃなくても歯は命!」
人生まだまだこれからですから!
皆さまもご歯愛のほど。
※編集部注:本コラムにおける症状の軽減は個人の感想です。同様の症状が表れた際の治療にあたっては、かかりつけの皮膚科医等にご相談ください。