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幸せってなんだっけ? アラフォーからのセルフラブ vol.23

幸せを感じつつ瞑想する完熟マスカットさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


前略 お元気ですか?
お忙しい日々をお過ごしのことと存じますが、無理などなさっていませんでしょうか。

でも本当に私が気になっているのは「お元気ですか?」ではなく「お幸せですか?」かもしれません。いつも元気じゃなくたって、幸せならいいなぁと思ったりしたのです。大きなお世話かもしれないけど、あなたが幸せならいいなぁと思ったのでした。

そもそも日本人は幸福度が低いなどと言われていますが、実際のところはどうなんでしょうか。

「そういう君はどうなんだ」と聞かれたら、ご存知の通り、ヨガやら瞑想やらおかげで幸せに暮らしています。

先日ヨガ仲間から、マインドフルネスの思想を世界に広げたベトナムの禅僧ティク・ナット・ハン氏の言葉を教えてもらいました。

「皆さんは奇跡というと、水の上や空中を歩くことを思い浮かべるのではないでしょうか。けれど、ほんとうの奇跡とは、水の上を歩くことでも空中を歩くことでもなく、大地の上を歩くことだと私は思うのです」


どうです?
ぐっと、きませんか?
こない? 笑

最近は日々のなんでもないことも「奇跡だよなぁ」と思える瞬間があります。
この「奇跡」はそのまま「幸せ」に置き換えられるような気がします。
私の感じている幸せは、そういう種類のやつです。

でも面白いことに、「水の上や空中を歩く」に似たエキサイティングな幸せも時々やってきてくれるので、それはそれで楽しませてもらっています。


幸福度といえば、こんな話も聞きました。
ひと昔前に「世界一幸福度が高い国」として話題になったブータンをご存知でしょうか?

ブータンは、南アジアのインド北東部に位置する国で、北はチベット、南はインドに挟まれています。いわゆる先進国と呼ばれるような国と比べると、経済的には決して発展しているとは言えない国でしたが、当時、多くの国民が「雨風をしのげる家があり、食べるものがあり、家族がいるから幸せです」と答えたという国勢調査の結果が「幸福な国」と言われるようになったきっかけでした。

当時その話を聞いた私は、国連が発表していた日本の幸福度ランキングが低いこととあわせて「幸せっていったい……」と思ったのですが、そのよりどころとなる調査方法はブータン独自の指標であり、国連が発表しているランキングの順位では決して上位ではなかったという事実を知り、踊らされてしまった……と思ったのでした。

とはいえ、興味深いのはむしろこの先の話でした。
国連の2022年「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」におけるブータンは100位以内に入っていません。2015年度は79位、2017、2018年度は97位でした。

その原因のひとつが、スマホの普及ではないかと言われています。
さまざまな情報がスマホを介してどどっと流入し、国内外の他人と比較できるようになったことで、雨風しのげる家より、目の前の食べ物より、隣にいる家族より、もっと良さそうなものがあるように思ってしまったのかもしれません。
物質面で言えば、ある意味それは間違ってはいない。
声高に「清貧」的なものを良しとするのは、私の好みではありませんが、でもなんというかモヤモヤする話です。

翻って自国のことを考え見ると、頻繁に目にしているSNSでも同じことが繰り広げられていますよね。そういう点では情報が多くなることで生じているデメリットを感じざるを得ません。なんにせよ他人の目が気になる日本人とSNSの相性は最悪なんじゃなかろうか。


ヨガをしていてよく言われるのが「他人と比べない」ということです。
もっと言えば「昨日の自分とすら比べない」という教えです。
比べないようになると、
醜美も、貧富も、年齢も、性別も、あれこれぼんやりしてきます。

「みんな違ってみんないい」みたいなことすらぼんやりしてくる。
そもそも違うかどうかは、比べなきゃわからないものなので。

これがぼんやりしてくると、今度は「あれがダメ、これがダメ」という判定をしなくなってきます。
とにかく世界は白黒はっきりしてないものだなと思えてくるので、
当たり前だと思っていたことすら、ぼんやりしてくるのです。
いろんなことがどうでもよくなります。笑


だから怒ってる人を見ると、ちょっと不思議に感じます。
そして思うんですよね。
なんでそんな怒っとるんかいな、と。

「怒り」は心理学のある説では、第二感情と呼ばれています。
その前に、第一感情があるんだそうです。
それは、悲しい、寂しい、怖い、恥ずかしい、などがあります。

第一感情がまずあって、そこに第二感情の怒りが発生するという仕組みです。
怖くて噛み付くなんて小型犬みたいですけど、人間も動物ですからね。


なので怒りが湧いた時は、第一感情を探してみてください。
閉じ込めていた感情を見つけたら、ご自身に「あぁ、怖かったね」「うん、さみしいよね」と声をかけてみてください。
少しばかり気持ちが穏やかになることでしょう。
そういう心持ちでいられると、幸せだと感じる時間も増えていくように思います。


とりとめのない話になってしまいましたが、
そもそも「幸せ」もまた、十人十色正解のないものなのでしょうね。

でも、また再会した時には、私ははっきりと「幸せ」を感じられることでしょう。

それまでどうかお元気で。
あ、お幸せに、かな。

草々


参考
World Happiness Report
https://worldhappiness.report/archive/

ブータンGNH指数の解説ならびに GNH調査結果一覧
西南学院大学 人間科学論集 第1巻 第 2 号 17―140頁 2016年3月 賀戸一郎氏・田中一彦氏
http://repository.seinan-gu.ac.jp/bitstream/handle/123456789/1241/hs-n11v2-p117-140-kad.pdf?sequence=1


チーム完熟・マスカット(ライター)

「チーム完熟」イチの恋愛体質。十数年前にDV的なごちゃごちゃの果てに一人息子を抱えて離婚。元夫とはそれっきり。昨年、息子の独立を機にフリーランスに。コピーを書くことのほかに、ヨガと瞑想を広げる活動も展開中。人生の後半は、好きな人と好きなことしかしないと決める。
※現在は別業にて活動中
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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