チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
みなさん、こんにちは。
かねてより公言しているように、わたくしオレンジは現在、地方のワンルームマンションでひとり暮らしをしています。
つい先日、近所の交番からお巡りさんが「巡回連絡」(*1)にやってきました。
巡回連絡では、「巡回連絡カード」なるものの内容を確認されます。自然災害時や、交通事故で意識不明になってしまった時など、家族に連絡をとる際に役立てる目的のようです。世帯人数や職業、緊急時の連絡先などを聞かれるのですが、答えるのは任意ですのでご自身で判断してくださいね。
私は、「もしもの時、近所の交番が私の緊急連絡先を共有してくれるのは心強い」と感じているので、情報提供に協力しています。
制服フェチなものですから、玄関先とはいえ、
リアルお巡りさんと向かい合うのは鼻血ブー案件。
しかも、なんだかイケメン!(冷静に考えると、息子がいたら息子の年齢)。
自然と頬がゆるみがちですが、このご時世。見知らぬ男性に簡単に気を許してはなりませぬっ。きりっ。
「オレンジさんでお間違えないですか。巡回連絡でまいりました」。
「おつかれさまです。でも、その服、コスプレじゃないですよね(ギロリッ)」。
「(にっこり)よく言われますが、違いますよ。本物です」。
「ほんとですか? 警察手帳も見せてください(ギロリッ)」。
「はい、ちょっと待ってください」。
ドラマでは、刑事役の天海祐希がスッと胸元からだして、スチャッと手早く警察手帳を開いていますが、リアルのお巡りさんは制服の上に「防刃(ぼうじん)ベスト」をつけているので、警察手帳を取り出す動作に時間がかかりました。
しかも、手帳は服に紐付けされているようで、紐をクルクルとほどく時間も必要だったため、なんとなく気まずい状態で数分経過。
無事、警察手帳が開かれた際には、「すごい!すごーーーい!」と、知る人ぞ知る夢グループ所属歌手・保科有里さんのように手をたたいた私です。
疑いの演技はいずこへ(笑)。
リアルに拝見した警察手帳は、ドラマでよく見る上部が身分証、下部が警察の紋章。紋章が思っていたよりキンキラ金でさりげなくない!
ひとしきり喜んだあとで、私は言ったよね。
「ま、見ても本物かニセモノか、わかんないけどね。ふふふ。ごめんなさーい」。
すると、イケメンお巡りさんは笑顔を崩さず返してくれたよね。
「いいんですよ! このぐらい疑ってもらえるほうが安心です」。
「ほんとですかぁ? うふふ。 じゃあ、私、お巡りさんを逮捕しちゃうぞ♡」
「あははは。そうはいかないぞ、コラ~♡」
と、妄想(最後の2行)が広がりますが、実は2年前にも違うお巡りさんを相手に同じやりとりを繰り広げていたことを思い出しました(最後の2行以外です)。
自分、成長がない!
このたび、原稿を書くにあたり「巡回連絡」について少し調べてみると、巡回連絡の際、お巡りさんは疑われることが多いらしいですね。上記のやりとりも、「安心です」のお巡りさんの決め台詞までほぼ同じことが書かれていました(笑)。
私とお巡りさんだけの萌え萌えエピソードじゃなかったってことか! ちぇっ。
もちろん、物騒な世の中ですので、本当に疑わしいと思われる場合は、最寄りの交番に電話で確認をするか、相談ホットライン#9110に連絡を(*2)。110番はあくまで緊急時用なので注意しましょう。
さて、お巡りさんとのやりとりは10分もかからなかったのですが、
「緊急連絡先にお変わりはないですか?」と、興味を持たれ(ただのお仕事ですよ)、
「自分たちで作ったチラシです。どうぞ」と、プレゼントまでいただき(ただの配布ですよ)、
「最近、車上荒らしが増えてきたので注意してください」と、心配までされて(だからそういうお仕事なんですよ)、
頼れる男性に守られているという安心感を、勝手に味わうことができた至福の時間でした。ぽっ。
このお目出度さがあれば、後期高齢者になってのひとり暮らしも楽しそう。るん!
とはいえ、ひとり暮らしの「もしもの時」について、もう少し考えてみたいと思ったオレンジなのでした。おほほほほ。
つづく。
*1 警視庁 巡回連絡・巡回連絡カード
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/katsudo/koban/junkairenraku.html
*2 警視庁 相談ホットラインのご案内
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/sodan/madoguchi/sogo.html