既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
アイコ16歳、伊代も16歳。だけど私は55歳。
はじめまして、チーム完熟の最年長者にして、
唯一、閉経を迎えているオレンジでございます。
閉経とは、
“月経が完全に止まってしまう現象そのものを指し、1年以上生理(月経)が来ないことを確認してはじめて閉経と言え、1年前の最後の月経があった年齢をその人の閉経年齢と言います”
(東京女子医科大学より引用)
オレンジは、2019年2月(53歳)を最後に1年間生理が来ないことを確認しておりますので、53歳が閉経年齢。48歳から58歳までが更年期と言われるようです。
ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃると思います。
そうなんです!
更年期とは、各人の閉経年齢を起点とするがゆえに、
振り返らないとわからないところが、はがゆい唇なのです。
チーム完熟の最年少者マンゴーさんが40代前半にして「終わらない不調の原因探し」の旅に出た ように、始まりも、最中も、そして終わりに至るまで、すべてが「モヤモヤのベールに覆われている」のが更年期の特徴かもしれません。
さて、オレンジの場合、自らの閉経を確認できたのは2020年3月。
ちょ、待てよ! その頃って・・・
日本中が新型コロナウイルスの第一波に直面していた時期。新型コロナウイルス対策の特別措置法の成立がまさに2020年3月13日でありました。ちなみに、安倍元首相が東京含む7都道府県に緊急事態宣言を発令したのが2020年4月7日のこと。
当時、東京でひとり暮らしでしたので、「コロナにかかっても病床が足らなくて家にひとりかも」という心配もありましたが、「仕事、大丈夫かな」という、いまそこにある危機に気持ちは全部持っていかれました。
本来であれば、緊急事態宣言に先駆けて「オレンジの閉経宣言」を発令すべきところではありましたが、はっきり言って、それどころではなかったのですね。
コロナ禍にかかわらず、仕事に心を囚われると自分の身体を放っておきがちなのが、私の反省すべき点。実際、幻の閉経宣言を含む閉経に至るまでの流れは、この度コラムを書くにあたりスケジュール帳などを見返してはじめてわかりました。特に、最後の生理のことなど、すっかり忘れていたのです。
忘れていたのは、自分にとって劇的なエピソードがなかったことでもあります。
最後の生理を迎える前の数年は、生理が1か月続いたり、量が極端に多かったり、極端に少なかったりしましたが、「記憶」に残るほどの生理痛や貧血といった更年期症状に悩まされることがなかったのは幸いでした。
閉経の受け止め方は人それぞれ。あくまでもオレンジの場合は、
「なんの感慨もなし」が正直なところです。
あっ!ひとつ思い出しました。先日、家の断捨離中、災害時の持ち出し用リュックの中に生理用品を見つけたときのことです。「断捨離できる。ラッキー!」と思ったけれど、ケガをしたとき意外に役立つと聞いていたので、少しは残しておきましたとさ。
うっ、なんてしょぼい閉経エピソード。
コラムのネタになるように、閉経と書いた色紙を掲げて、「閉経宣言」の記者会見を開けばよかった!!
コロナ禍なので一連の流れはもちろんリモートで。きりっ。
話を戻しましょう。
「記憶」に残る更年期症状はありませんが、28歳から保存している健康診断という「記録」には、27年間で約25キロの体重増と、それに伴う「あかん数値」が並んでいます。43歳の1年間で10キロ太ったときは、「これが身体の変わり目か・・・」と、婦人科を訪れたり、漢方薬を調べたことも思い出されます。
現在、高血圧、高脂血症、コレステロール値の悪化、脂肪肝という、生活習慣病の疑惑の総合商社ですよ!と怒られそうな非常に不健康な状態にあることは事実。更年期太りのひと言ではすませられない状況です。「あかん数値」に対してはお医者さまから処方された薬があるので、安心してください!
飲んでますよ。あかるいオレンジ。
最後になりますが、結婚も出産も経験していない私は、かなり開き直って、永遠にカマトトな人としての毎日を送っております。いくつになっても女子気分が抜けない「更年期女子オレンジ」が経験してきた更年期症状と、これから待ち受ける更年期後半戦のいろいろを、皆様と共有できればうれしいです。
かなりアホな話もするが、オレの本音をきいておけ!ってことで、
オレンジの閉経宣言、正式に発令いたします。