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健康の目標設定としての献血のススメ。「50歳のうぬぼれ鏡」vol.8

健康体になって献血がしたい完熟ライチさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


健康の目標設定としての献血のススメ。

今回のコロナ第6波、深刻ですね。
身近にも感染者や濃厚接触者が普通にいるという方、多いんじゃないでしょうか。
このご時世、ここまで急騰している株はオミクロンくらい。
どんだけイケイケなベンチャー企業なんだよと。

いったんは収束の希望が見えていただけに、連日の関連ニュースにはうんざりしますが、ここで気を緩めてはいけないと思います。
そんなわけで私、前回予告していたフィットネスジムの見学を延期することにしました。
屋内で複数の人が運動するのは不安だなと感じたのです。
運動がイヤで、逃げたわけじゃありませんよ!イヤだけど!

さて、私が運動をはじめようとした理由として、
・体型を引き締めたい
・筋力をつけて老後に備えたい
という2大目的があると、前回語りました。
実は、目標がもうひとつ。
それは献血をすること

私の母は認知症が進行してから極度の貧血になり、肺炎などでの入院時にはたびたび輸血をしていただきました。
こう言ってはなんですが、もう先の長くない高齢者にまで貴重な血液を分けてもらえるなんて、本当にありがたくて。
私自身が献血をして少しでも恩返ししたいと思ったんです。

最初のチャレンジは昨年の9月。
所用で立ち寄ったターミナル駅に献血ルームがあり、時間もあいていたので、チャンスとばかりに申し込みました。
でもね、私すぐに悟りました。献血っていうのは、突然思いつきで行ってはダメなものなんだって。

「朝からどれくらい水分を摂りましたか?」
「食事は抜いていませんか?」
「何時間睡眠をとりましたか?」
「この3日間、薬をのんだり歯科治療を受けましたか?」
スタッフさんに、普段の不摂生をあぶり出す質問ばかり次々と聞かれます。
その他、海外渡航歴、病歴もいろいろと。コロナワクチンの接種時期も聞かれましたね。

私は普段あまり水分をとらない方なんです。
「400ccくらい飲みました」と気持ち多めに答えたら、
「ああ…(ため息)。今日は暑いですから少なくとも1.5リットルは飲んでほしいです。奥の無料の自販機で最低3杯はお水を飲んでください。体を冷やさないように、ぬるま湯で」
若干の困ったな感をにじませた口調で、てきぱきと指示をされました。

しかも私、水を飲んでいないだけではない。
この日は生理のはじまりで、徹夜明けで、食欲がなくてごはんもろくに食べていなかったんですよね。
もう一番迷惑な人ですよ。

採血に必要な静脈の浮き出し具合が足りない上に、血液検査の結果、ヘモグロビン濃度が基準値を満たしていないとのことで、採血に至らず。
献血カードを作っただけで帰るはめになりました。

ただ、このカードがあれば、次は手続きがぐっとラクになると励まされたのが慰めです。
今度はコンディションの良い時に行こう!そう心に決めました。

そして昨日、再び訪れた献血センター。
朝からがぶがぶ水分を摂り、朝ごはんも軽くとり、お昼にはとんかつ定食を喰らい、生理からしばらく経っているし、もうベストコンディションなのです。
平日の昼間なので混んでいるというほどではなくとも、そこそこの数の善意の男女がつどっています。
慣れたようすで献血カードをさっと出すリピーターらしき方も。
こういう方々に日本の医療、支えられているんだなあ。ああ、私もこの栄光の列に入りたい。

結果は、ご想像がつくかと思います…。
今回も、献血できませんでした。しょんぼり。
ヘモグロビン濃度がほんの0.2、足りなかったんです。
この数値、一般的な健康診断の基準の範囲内ではあるとのこと。
でも、献血するには、健康の厚みが足りなかったんですね。

自分は風邪もほとんどひきませんし、至って健康!丈夫!と思っていました。
前回ダメだったのはたまたま!と。
そんな自信がガラガラと崩れました。いや、ほんとにショックで打ちのめされました。

生きるのに支障のない程度の健康よりも、もっとよくばった、分厚い健康になりたい。
献血のための検査がきっかけで、そんな意欲が生まれました。
「献血の基準」という客観的なものさしで健康や生活習慣を見直すこと。
ついつい自分のことを後回しにしがちなメノポーズ世代には必要なことだと思うんですよね。
健康診断がわりに献血するって考え方はあまりよくないのかもしれませんが、結果として献血ができれば医療にも貢献できますし。

そんなわけで、もっと本気で体力づくりに取り組んで、血を造る機能を高めて、三たび献血にチャレンジするつもりです。
早くオミクロン株、急落しろー!!!

[付記]
持病があって投薬治療をされていたり、体重が50kgに満たなかったり、体質的に献血ができない方も大勢おられると思います。
そうした方にはあまり参考にならない話になってしまって申し訳ありません。
また、どうか献血ができないことが悪いという論旨に受け取られませんように願っています。

チーム完熟・ライチ(ライター)

「チーム完熟」のクールダウン担当、通称・師匠。1971年生まれ。雑誌編集を経て1997年からコピーライター。既婚・子なし・別居中。2018年から認知症の実母の保護者となり、2020年に看取る。コロナ禍でのもっかのマイブームはプロ将棋観戦。
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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