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乳がん検診~おっぱいが「ちっぱい」な私のマンモグラフィー体験。 「閉経宣言」 vol.17

ちっぱい族の憂うつをかみしめる完熟マンゴーさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


みなさん、こんにちは。メノポーズ(更年期)後半戦の完熟オレンジです。
マンゴーリーダーが前回のコラムでマンモグラフィー(以下マンモ)について書いており、“どうやら世の中には「無痛MRI」なるシロモノがあるというではありませんか。次回オレンジさんが書いてくれるそうなので期待して待ちましょう。”と予告してくれました。

ところが、ごめんね、リーダー。

無痛MRI体験の前に、自分のマンモ体験を振り返ることから始めてみると・・・今回、その話しで終わっちゃいます。ぺこり。

さて、オレンジは15年ほど前の乳がん検診で、マンモを初体験。それから数年後のマンモで良性の石灰化(*1)がみつかりました。以降2018年まで、2年に1度、マンモと超音波検診のダブルチェックを行っていますが、おかげさまで変わりなし。

石灰化をみつけてくれたのは、マンモ! 
あなたのお・か・げ!
ありがとう、マンモ! 大好きよ💛

でもね、でもね、こんなこと恩人のマンモに話すの、申し訳ないんだけどぉ、
すんごく痛いのぉぉぉぉぉ。

わたくしオレンジがおっぱいとも言えない「ちっぱい」を持つ者だからでしょうか。
当然、人により痛みの感じ方も耐性も違いますので、
ちっぱい族=マンモが痛いとは限りません。

実際、私と同族・完熟マスカットさんは、マンモ楽勝!とのこと。
この話を聞いてから、私の中でマスカットさんは、ちっぱい族の勇者として記憶されました。かたや、同族・完熟ライチ師匠は私と同意見。脇の下のお肉もお乳と認識され、むんずと寄せられる痛みを共有する涙目仲間。

かと思えば、「子ども二人を母乳で育てて小さくなった(本人談)」とはいえ、チーム完熟唯一のおっぱい族・完熟マンゴーリーダーは、マンモで「おっばいがもげるかと思った」と前回コラムで告白しています。

至極当たり前のことですが、今回のお話は、あくまでオレンジの個人的感想。
そのオレンジがたまたまちっぱい族の最年長であったという事実を、

どうぞ御心にお留め置きくださいまし。

というわけで、オレンジの告白、聞いてください。

今でも忘れられません。初めてのマンモ。

検査室の様子までうすらぼんやりですが、覚えています。
女性の検査技師さんの健闘ぶりも。
そして、今より20キロは痩せていたので、
ちっぱ、ちっぱー、ちっぺすと!
と名づけたいほどの自分のちっぱいも!

さて、皆様、というより、ここはマンモ経験のない方。特に男性にお知らせしたい。
マンモと言えば、おっぱいの上下を機械に挟むことはご存知ですよね。

「おっぱいの上下を機械に挟む」と聞いて、テーブルの上に右乳を乗っけて、その上にまな板を置き、左腕で体重をかけて押さえ込む、ぐらいに思ってらっしゃいませんか?

もしくは、コンビニの一番高級なでっかい豚まんを上からちょっとつぶした様子を想像していらっしゃるかもしれませんね。つぶされてもカサがあって弾力のありそうな。

はっきり申し上げて、いずれの想像も、「これからユーチューバーになって一攫千金狙っちゃおう」ってぐらい甘い夢です!


まず、おっぱいはどうかわかりませんが、ちっぱいの挟み込みは一度でクリアできるとは限りません。初めてのマンモのとき、女性の検査技師さんは相当苦戦されていました。
もちろん、ちっぱいを引っ張って伸ばして挟まれる私はすでに涙目。

やっとこさ撮影に漕ぎつけるも、直後に技師さんが引き返してきました。
「もう一度お願いしますね」
「えっ! あ、は、はい」
ああ、無常。っていうか、近年まれに見る憂鬱。

女性技師さんが腕まくりをしたように見えたのは、私の幻でしょうか。

ちっぱいを下から脇から寄せて伸ばして広げようとする技師さんの様子は、
胸を相手にしているとはとても思えず、
「お餅? お餅ですよね! 
お餅をこねているんですよね?」

という感じ。

女性技師さんの額に鉢巻きが見えたのは、私の幻ですね。

「なぁ~にぃ~、やっちまったな!
女は黙って、マンモグラフィー」

クールポコさんのお餅つきネタが、走馬灯のように浮かんでは消えました。


とってもとっても一生懸命にいろいろやってくださって、
なんともかんとも、「かたじけない!」の気持ち。
技師さんも文字通り悪戦苦闘でしたが、こねられる私も痛いのなんのって。

やっとこさセッティング終了となり、涙目でちっぱいの様子をチラ見した私、
卒倒しそうになりました。

ナンじゃこりゃ~!
ジーパン刑事の最期の言葉ではありません。
カレーについてくる「ナン」のように見えたのです。 

ここまで広がった自分のちっぱいを見て、
検査技師さんのご苦労に改めて敬意を示すとともに感動すら覚えました。

ずっと探してきた理想の挟み込み~♪
プロフェッショナル マンモの流儀。

でも、痛かった(笑)

そんな私が、ある日、「無痛MRIを開発中」との記事を目にします。
ひとりガッツポーズを決めたのは言うまでもありません。

月日は流れ、2019年。

地元の病院がこの機械を導入することをネットで知り、すぐに予約を入れました。
まさに病院では装置を設置中の時期。
ちょうど帰省の時期には検査可能とのことで、
運命を感じる私は恋する乙女。るんるん気分で帰省しました。

乳がん検診はメノポーズ世代がぜひとも積極的に行っておきたい健診のひとつ。

もし、ちっぱい族でもおっぱい族でも、痛さや恥ずかしさゆえに
マンモから遠ざかっている方がいらしたら、選択肢のひとつになるように。

次回は、「無痛MRI体験談」をお知らせしますね。

おほほほほ!


*1 乳房の石灰化/兵庫医科大学PRESENTS「もっとよく知る!病気ガイド」より
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/46


チーム完熟・オレンジ(ライター)

「チーム完熟」の最年長者。1966年生まれのいい歳した永遠のカマトト。コピーライター / 結婚・出産経験なし / 閉経年齢は53歳。更年期症状はほぼやり過ごしているが、太り過ぎからくる生活習慣病をなんとかせねばと思う日々。
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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