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「人」という字は鍛えるとどうなる?2022年の筋トレ総決算! 「50歳のうぬぼれ鏡」Vol.20

ダンスフロアで踊る完熟ライチさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


前々回Vol.18を覚えておいででしょうか。
アフターぎっくり腰の運動禁止期間を経て、私の体型・体組成グラフの各項目はすっかり逆振れ。ショックでした。

腰の様子をみながらゆっくりめにエクササイズをおこなうリハビリ期も過ぎたので、昨年の11月はチャレンジをテーマに、過去イチがんばって来店回数を増やしました。その数11回!
ほぼ、週に3回は通っていることになります。
週2回で上出来、としていた私としてはすごいことです。
自分でもめちゃくちゃ期待していた12月初旬の計測の結果は、のちほどご報告しますね。


さて12月のある日、いつもいろんな標語や説明書きがべたべた貼られているカーブスの壁に、こんなポスターが増えました。
「12月24日は世界共通、カーブスダンス!ステップボードで踊りましょう!」
ミラーボールの下で踊る人々のイラストが添えられ、まるでカーブスがディスコになるかのような雰囲気です。
そういえば10年くらい前、樫木式カーヴィーダンスっていうエクササイズが流行ったなぁ。
今やオーバーサイズの洋服が主流になり、カーヴィーボディって言葉もすっかり死語になったっけ。
しばし遠い目になり回顧モードになるライチ。

ライチ「あの、カーブスダンスって何ですか?」
トレーナー「ふふふ。楽しいですよ。ぜひ来てください」
当日は土曜日で午前中のみの営業。朝が弱い私は午前に行ったことがありません。
なのに、気になりすぎて行ってしまいました。カーブスダンス・デーに。


扉を開けたらそこはまるでディスコ!
……なんてことはまったくなく、ジャージ姿の女性たちが淡々と筋トレをこなす、通常のカーブスの風景が広がっていました。
えっ、ダンスはダンスは?
釈然としないまま、マシンの輪に入り、いつもの運動をスタート。
店内はツリーやキラキラのモールでクリスマスの飾り付けがされており、華やかではあります。そのうちダンスタイムになるのかな?と全身で期待していましたが。
12種×2周のマシンエクササイズが、何事も起こらないまま終了しそうに。

どういうこっちゃ!こちとらダンスのためにわざわざ早起きして来てやったんじゃワレ!
私の中の仁義なきケダモノが暴れそうになりました。と、その時です。トレーナーさんが輪の真ん中に立ち、声を張り上げました。
「はい!今からカーブスダンスです〜!簡単な振り付けですからみなさん踊ってくださいね〜」
どうやらカーブスダンスは常時ではなく、トレーナーさんの裁量で突発的に発生するもの。その時はビギナーさんの指導で忙しく、なかなか始められなかったようです。

何度かご説明している通り、カーブスのマシンとマシンとの間にはステップボードという、その上で足踏み運動をするための防音板がおいてあります。
ダンスタイムは、足踏みの代わりに、ステップボードの上で簡単なダンスをします。

普段は壁を向いているステップボード組がみんな、トレーナーさんの方を向いてガン見。
「みーぎ!みーぎ!ひだり!ひだり!」
上半身を左右にひねる、まるで商店街の盆踊りのようなスローな振り付けが始まりました。
ぜんぜんディスコじゃないじゃん!こんなドラえもん音頭みたいな踊り、ほんとに世界共通なのか?
しかも、照れがあるのか同調している人たちは半分以下。
それでもずっと見ていると、徐々にトレーナーさんに合わせる人も増えてきました。

たった30秒単位のカーブスダンス、私は途中で抜けましたが、見ていた限りではぎこちなく3ターンくらいおこなわれたでしょうか。
みんなが激しいディスコダンスをノリノリでこなす展開だったら、それはそれでドン引きだったので、盆踊り風のカーブスダンス、らしくていいわねと微笑んだライチでした。


はい。それではいよいよ、入会時(3月)と12月の計測データを発表します。

体  重:53.9kg → 55.4kg(1.5kg増) ×
体脂肪率:31.7% → 32.0%(0.3%増) △
骨格筋率:24.6% → 24.6%(増減なし) △
ウエスト:71.2cm → 69.4cm(1.8cm減)○
おなか :86.0cm → 84.9cm(1.1cm減)○
ヒップ :94.6cm → 94.1cm(0.5cm減)△
太もも :56.3cm → 54.3cm(2.0 cm減)○

体組成計で測る数字は増加もしくは横ばい。
メジャーで測る数字は減少、という不思議かつパッとしない結果になりました。
カーブスには「体重よりも体組成(が大事)」という標語が貼られており、残念ながら私は真逆を行っていることに。

脂肪よりも筋肉の方が重いから、体重が増えても脂肪が筋肉に置き換わっているなら問題なし!という話をよく聞きます。
でも私の場合、体重も体脂肪率も増えて、骨格筋率はやや減なので、脂肪が増えただけではないか?という疑念が…。うーむ。


それでも数字とは関係なしに個人の主観を言いますと、
筋肉がついた実感は、あります!
私はいわゆる洗濯板というやつで、鎖骨の下にアバラが浮き出す貧相な胸板をしていました。微乳であることは言うに及ばず。
このアバラの影が、だんだん薄く、目立たなくなってきたんです。
きっと、大胸筋が少しずつついてきたんではないかと。
大の苦手だった、デコルテのあいたトップスを着られる希望がでてきました!

そして、これが大事件。
それまでは存在しなかった、おしりが誕生しました。
扁平かつ垂れて太ももとの境目があいまいなため、後ろから見ると、元気のない「人」という字みたいな、おしり未満のおしりでした。伝わるでしょうか。
それが、おしりらしい半円のカーブができてきたんですよね。ビバ大臀筋。
無理やり文字にするならギリシャ文字の「ω(オメガ)」
下半身裸で、合わせ鏡を見ながら「わ〜!おしりだ〜!」と喜ぶ中年の図。
おしりを出した子一等賞。にんげんっていいな。私は嬉しい。


心肺機能も向上してきました。
先ほどご説明したステップボードの足踏み運動をその場ランニングにしても、息が上がらなくなってきたんです。
はいはい、本格的に皇居一周してる人からみたら、たかが30秒で何言ってんだ〜ですよね。
でもね。普段走ってない者からしたら、たとえ10秒間でも同じペースで走り続けるのはけっこうたいへんなんです!
今ではももを上げたハードめの「その場ランニング」をしています。
心肺機能が低いと、階段の上り下りなどもキツくなるので、今後もこのレベルを維持していこうっと。


挫折も中断もありましたし、数字には期待したような結果は出ていません。
それでもカーブスに通った9ヶ月をまとめるならば、やはり始めて良かった!のひとことです。
今後、カーブスの話は今までのような集中連載ではなく、ときどき経過報告させていただくかたちになると思います。
これからも自己肯定感を上げるために体を張って、良いといわれるものには節操なく手を出していくつもりです。
では、2023年もライチを優しくお見守りくださいませ。

チーム完熟・ライチ(ライター)

「チーム完熟」のクールダウン担当、通称・師匠。1971年生まれ。雑誌編集を経て1997年からコピーライター。既婚・子なし・別居中。2018年から認知症の実母の保護者となり、2020年に看取る。コロナ禍でのもっかのマイブームはプロ将棋観戦。
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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