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メノポーズあるある…喪服のファスナーが上がらない! 「閉経宣言」 vol.24

喪服のファスナーが開いたまますまし顔の完熟オレンジさん

チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!


みなさん、こんにちは。
今年のゴールデンウィーク(以下GW)は新型コロナウイルス感染症の5類移行を前に、久々に行動制限のない大型連休でしたね。どのようにお過ごしでしたか?

わたくしオレンジは、5月3日お通夜、4日告別式、5日告別式に参列しておりました。続く訃報に驚きましたが、メノポーズ(更年期、以下メノポ)後半戦ともなると、こういう年回りなんだなぁとしみじみ。

「弔い」という言葉には、1 人の死を悲しみ、遺族を慰めるという意味があるようです。今回、「GW中だし、面識もほとんどないと思うけど連絡させてもらった」という電話を受けましたが、私としては、残された娘さん、息子さんに本当にお世話になっているので、「もちろん参列させていただきます」と、まさに弔いの気持ちでした。

*以下、勢い余っていつものコントモードになります。不謹慎だとご不快な気持ちにさせてしまったら申し訳ございません。以上お含みおきいただき、よろしければご一読ください。

さて、気持ちばかりのご恩返しと思い式典に参列することにした私。

よし!持ち物チェックだ!

まずは、香典。むむむ。いきなり現金ナシ! キャッシュレス生活&タンス預金もしていない。「メノポの女の古(こ)たるもの、常にいくらかの現金を手元においておかねば!」とちょっぴり反省。

ほかは? ほかは?

【不祝儀袋】よし! 不思議と家においてあるもんだ。
【袱紗】よし! 仏壇の引き出しにある。
【数珠】よし! 袱紗に同じく。
【パールネックレス&ピアス】よし! 可愛い!
【白いハンカチ】よし! ぬかりなし!
【フォーマルバッグ】去年購入したお気に入りの初登板~!パチパチ~(不謹慎)。
【喪服】よし! 数年前に買った大き目サイズのセットがある! 
【靴】よし! でも、黒いストッキングがナシ!

というわけで、「香典とストッキングを準備すればOK!」と、人心地ついた私ですが、お通夜の当日、お出かけ際に冷や汗をかくことになろうとは、この時はまだ知る由もなかったのでございます。

そう、タイトルからすでにおわかりと存じますが、自力でワンピースのファスナーを上げきることができなかったのです。

単に体重が増えたから、という問題ではなく、増えた部分がお腹周りに集中していることが問題だったのです。

あくまで私の場合ですが、ジャケットはすんなりと着ることができました。しかし、ゆとりがあると思っていたワンピースの胴体まわりがキツキツだったのです。
これって、メノポ世代あるあるでしょうか? お腹の皮下脂肪が増えてくる的な。

そのうえ、巷のトレンドはオーバーサイズ。在宅のオンライン勤務で、スカートは禁断のウエストゴム。となれば、当然の結果ともいえます。

ここで、「関白宣言」ならぬ「閉経宣言」をひとつ。

忘れてくれるな。
オーバーサイズの服に慣れ切っている身体は
喪服のストイックさに対応できないってことを。


ご清聴ありがとうございました。


さて、なんとかワンピースを「着る」というより、ワンピースに「身体を詰め込む」ことはできましたが、胴体がキツキツなので、ファスナーを上げきることができない。

私はもともと身体が硬い。例えば右腕を上から下に、左腕を下から上にして、背中で両手を握るという動作は、若い時からできません。ファスナーをあげる動作において、この柔軟性のなさは致命的です。

そのうえ服にゆとりがないので、両手を挙げて、服の後ろ首部分を掴んで、服だけを後ろ頭付近にまでひっぱってきてファスナーを上げる…という一連の動作ができないのです。

服がスルスルと上がらないのです!ふんがっ!

なんとか頑張ってみました。深呼吸をして気持ちを落ち着けてみたり。これ以上腕を曲げたら「どこかがツル!」という私なりの限界まで。でも、ムリなものはムリ~!!

ワンルームマンション一人暮らしの私には、ファスナーをあげてくれる人もいないし…。おとなりさんの顔もわからない。ってか、顔知ってるぐらいでお願いできるのか? はい、女性なら、お願いしちゃう。けろり。


となると、やることはひとつ。
ワンピのファスナーを半分あけたままジャケットを羽織り、知らん顔してタクシーに乗り込む。

当然です!すんっ。

会場では、即座に気の置けない親戚のおねえちゃんをみつけて、こっそりファスナーを上げてもらいました。ほっ。

忘れてはいけないのは、帰る時。
ファスナーを下げてくれるおねえちゃんを探さねばなりませぬ。おねえちゃんがいなかったら、式場の人ね。当然です。けろり。

下げ忘れて家に戻ったら、地獄が待っていますもの!
喪服を着たまま自分が痩せるのを待つか、喪服にハサミを入れるしかありません。修羅!

このとほほ!話を親戚筋にしたところ、「私の喪服はファスナーが前についてるよ」「ファスナーをひとりで上げ下げするためのチェーンもあるよ」と教えてくれました。

「私もそれ買う!」(即答)。

そんなこんなでキツキツの喪服を3日間着たためか、いつもより良い姿勢で式典に臨むことができたのが、自分を褒めるポイントでしょうか。

コルセットをつけていないのに、喪服自体がコルセット状態だったから!

これもメノポ世代あるあるでしょうか。喪服自体がコルセット(笑)。当分の間は全身の疲労感、特に肩こり、首こりが尋常ではなくなることも知っておいてください。

逆に言えば、フォーマルウェアを月に一度試着して身体をチェックすれば、痩せることはなくても、太ることはなかったかも! 
ザ・フォーマルウェア・ダイエット!

調子に乗ってもうひとつ。

忘れてくれるな。
フォーマルウェアにもトレンドや
年齢に合うデザインもあるってことを。


これは娘さん時代から体形が変わっていない人こそ、注意が必要かもしれません。

若い時に購入したフォーマルウェアって、胸元や袖口にリボンがついていたりして、ちょっぴり甘めのデザインが多かった気がしませんか? メノポ世代になってもリボン大好き大賛成! ただ、年齢に相応しいリボンを探求する必要もありそうです。

体形や年齢に関係なく、「あの人の着こなしって、なんだか素敵」と言われる方って、そのあたりのチェックを怠っていないのかも!?と、自らを振り返って反省がてらに思う若葉の季節であります。
おほほほほほ。

チーム完熟・オレンジ(ライター)

「チーム完熟」の最年長者。1966年生まれのいい歳した永遠のカマトト。コピーライター / 結婚・出産経験なし / 閉経年齢は53歳。更年期症状はほぼやり過ごしているが、太り過ぎからくる生活習慣病をなんとかせねばと思う日々。
執筆note 「完熟5(かんじゅくふぁいぶ)」

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