チーム完熟 の【完熟お見舞い、申し上げます】
既婚、未婚、子あり、子なし、シングルマザーとバラエティに富んだ編成のコピーライター集団「チーム完熟」。酸いも甘いもかみ分けてきた40代~50代の4人が人生の後半にさしかかり、訪れた心身の変化に向き合う奮闘記【完熟お見舞い、申し上げます】。同世代の読者が抱えるモヤモヤした気持ちを少しでも明るく照らせますように!
みなさま、お変わりありませんか?
2年前、「橋本病の所見が出ている。けれど、甲状腺ホルモンも問題なく出ているから大丈夫」という診断を受けたマンゴーです。
橋本病とは、自己免疫疾患のひとつで、甲状腺ホルモンの出どころである甲状腺が自己抗体によって攻撃され、慢性的に炎症を起こし、腫れて大きくなっている状態のこと。この橋本病の人がストレスなどをきっかけに甲状腺機能低下症になると、代謝が低下し、倦怠感やむくみという症状が出てくるのだそうです。
しかし、橋本病だからといって全員の甲状腺ホルモンが少なくなるわけでも、甲状腺機能低下症になるものでもなく、血液検査をした結果を見て、その都度判断していくようなんですね。冒頭の「橋本病の所見はあるけど、ホルモンは問題なし」というマンゴーは、甲状腺は腫れてはいるけど、甲状腺機能低下症ではないよ、という意味でした(※1)。
この診断を受けてから、私は年に一度、保険診療で血液検査を受け、なんだかんだで「うん、問題ないね(by医師)」を続けてきたのですが、2024年7月現在、数年前に悩まされていた謎のめまい、倦怠感がにわかに再発。せっかくウォーキングで1.5キロ減ったというのに、するんと戻ってしまって、足もむくんでいるし、こ、これは甲状腺機能低下症になったのでは!?とちょっぴりドキドキしていたのです。
今回は、その血液検査の結果をご報告します。
最初にお見せするのは3年前、2021年の甲状腺ホルモンのデータから。
3年前はまだ橋本病だと判明しておらず、「謎めまい」の原因を探るため婦人科で血液検査をしていたのでした。
このとき調べたのはTSH、FT3、FT4のみ。後から出てくるサイログロブリンなどの項目が出てこなかったので分かりませんが、ひょっとしたらこのときから橋本病の所見が出ていたかもしれません。
上記のようにTSH、FT3、FT4ともいずれも基準値以内で、検査結果は「問題なし」でした。
ここでTSH、FT3、FT4、3つの軽い説明を。
甲状腺ホルモンにはトリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)の2種類があり、血液中ではとあるタンパク質と結びついているそうですが、一定の割合で結びついていないFreeのT3とT4があるそうです。
それが、FT3とFT4。
(なんとなくフリーランス稼業で浮遊しているホルモンちゃんがイメージできます)。
この値が高いと甲状腺中毒症(バセドウ病)、減少した状態だと甲状腺機能低下症なんですって。ふむふむ。
TSHは脳の下垂体から出る甲状腺刺激ホルモンで、甲状腺ホルモンを作らせるのが役割。
バセドウ病など甲状腺中毒症ではTSHは低くなり、逆に甲状腺機能低下症では高くなるそうです。
なんだか、自分のことなのに難しい。
すぐ忘れそう……(笑)。
さて、この状態から一年後、2022年の結果はこちら。
うん、このときも基準値以内じゃ~ん、おけおけ。
2022年は市の健康診断を受けたとき、他の病院でたまたま(イケオジの)乳腺専門医に当たり「甲状腺が腫れている。橋本病からもしれないから、一度調べておこう」と言われた事情があるので、「抗サイログロブリン(Tg)抗体」、「抗TPO抗体」、「サイログロブリン」の3項目が追加されています。
(このいきさつはこちらに書きましたので良かったらどうぞ)
イケオジ先生が怪しんだとおり、追加項目はどれも「▲」がついて「高域値」となっています。これらは甲状腺疾患で増加する「ものさし」だそうですが、この値から疾患の種類を診断することはできないそう。
抗サイログロブリン(Tg)抗体と抗TPO抗体においては「慢性甲状腺炎やバセドウ病で高値(陽性)になることがあります。甲状腺に自己免疫現象が生じていることを示すもの(引用)」だというわけで、この血液検査の他にエコーと触診を経て、マンゴーは「橋本病の所見が出ている」状態に至ったのでした。
自分では、喉に蝶のカタチで存在しているという甲状腺が、腫れているか何なのかはよく分からないのですが、医師たちによると「かなり大きい」そうなんですよね。
続きまして、さらに一年後の2023年は、こちら。
TSHの値はギリギリ基準域にイン!
低値域だと、甲状腺機能「低下症」ではなく、甲状腺「亢進症」(パセドウ病)になるそうなんですけど、えーと、私の身体はどちらへ向かっているのでしょうか。
でもとりあえず、TSH、FT3、FT4は基準域でしたので、「何もする必要なし、一年後またね」となりました。
賢い読者の皆さまならお気づきかもしれませんが、私のTSHは毎年、ざっくり500ずつ低下しています。となるとですよ、素人考えとはいえ、この下降曲線をたどると、今年はいよいよ「低値域」にインしそうではないですか!
というわけで、2024年の結果がこちらです。
おっしゃ、TSH、持ち直したーーーー!!
オッケー、基準域~~~!!
「これらの値は、日によってけっこう変わりますから」とは看護師さんの談。
そうなんだ、計るたびにバラつくのか~。
医師からも「うん、どれも基準値だから問題ないね」という診断でした。
では、再び起こった謎のめまいと倦怠感とむくみは何なのでしょう?
マンゴー「先生、最近まためまいや倦怠感がひどいんですが、甲状腺ホルモンは関係ないってことですか?」
医師「うん、関係ないかな。いま、暑いからねぇ~」
不調の原因:夏。
罪だねえ、2024年酷暑の夏!!
というわけで、マンゴー45歳、なんだかんだで明るく生きています。
みなさまもひとまず、このクレイジーな残暑を乗り越えましょうね!
※1 参考
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1020-5b_0001.pdf
https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=41
※2 引用・参考
内分泌疾患専門病院 甲状腺・副甲状腺疾患、糖尿病などの生活習慣病
https://www.noguchi-med.or.jp/about-illness_2
健診会 東京メディカルクリニック
https://www.dock-tokyo.jp/results/thyroid/ft3-ft4.html