毎日忙しく、疲れもたまりがちなメノ活世代。「運動した方がいいのはわかってるけど、これ以上がんばれないよ~」っていうのが正直な気持ちでは?
がんばらなくてもいい、気持ちいいレベルのゆるーいトレーニング&ストレッチ<メノトレ>は、今日のからだを快適に、明日のからだをもっと元気にするコツをお伝えします!
今回も引き続き取り上げるのは、メノ女(メノポーズ世代の女性)の負の風物詩ともいえる夏バテ。漫然としただるさ、食欲不振、冷えなどが身体にまとわりついてスッキリしないものですが、少しずつ原因を潰して快適に過ごしたいものですよね。
夏バテの原因となりうるのは、体温調節機能を担う自律神経の乱れと汗腺機能の低下によるもの。体温調節がうまくいかずに身体に熱がこもって初期の熱中症のようになったり、高温多湿の外気と涼しい室内を行ったり来たりすることによって自律神経のバランスが崩れやすくなることが考えられます。※1・2
そこで前回では、交感神経と拮抗しながら同時に働き、身体をリラックスさせる役割を担う副交感神経を優位にさせて自律神経全体のバランスをとる「きほんの腹式呼吸」をご紹介しました。
今回はその呼吸法を生かしながら、汗をかける身体を目指すエクササイズをご紹介します。ちなみに前々回のメノトレvol.16よりも負荷が大きくなっているので、ご自分に合ったエクササイズを選んでくださいね。
「立ちあがり運動」
①足を肩幅くらいに開き、イスに浅く腰掛ける
②両腕を斜め前(両腕でこめかみの位置をはさむ程度)に上げ、口から息を吐きながら「立つ、座る」を2回繰り返す
③2回終えたら、座った時に鼻から息を吸い、また口から息を吐きながら同様の動作を繰り返す。このとき、呼吸に合わせて立つ・座るの動作を行うとスムーズです。
④立つ・座るを計10回おこなう
やってみると意外にキツいと感じるはず。呼吸を止めずに行うことで立派な有酸素運動となるので、動作より息に注目して実践してください。
夏バテ中の身体でエクササイズをやること自体がかなり面倒なものですが、ここが正念場。汗をかけないためよりだるくなっていくという悪循環を断ち切るために、まずは一歩踏み出してみてくださいね!
※1 「熱中症ゼロへ」
https://www.netsuzero.jp/learning/le15
※2
日経Gooday 精神科医・産業医・作家 奥田弘美氏
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/17/013000009/072900040/?ST=m_bodycare
※3 月刊『理学療法』28巻8号
http://www.koko-kara.info/literature/relaxation_ozaki.pdf
監修:理学療法士 浜野 久美子