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私たちメノ活(★)世代は、ふとした時に体力の低下を感じる年代です。一方で毎日こなさなければいけないことは盛りだくさんで、夜は眠りが浅くなりがち。朝はなかなか起き上がれなくて疲れが取れないまま1日が始まる、というパターンに陥っていることも。
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そんな時に、健康のために運動しましょう!と言われても、なかなか最初の一歩が踏み出せませんよね。 「普段から疲れているのに、運動しなきゃいけないの?」と思ってしまうその気持ち、わかります。
今回の特集では、お疲れだからこそゆる~く続けることでコリや痛みを軽減するストレッチと、筋肉を増やすためのハードなトレーニングではなく、今ある筋肉量を守るための、仕事や家事のすき間に無理なくできる、つらくないトレーニングについてご紹介していきます。
更年期症状のひとつに肩こりがありますが、そうでなくても現代社会に肩こりを起こす原因は多く存在します。眼精疲労、ストレス、長時間のデスクワークやスマートフォンを見る時間の増加などによる姿勢の固定など、肩こりにつながる要素は多種多様です。
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もともと女性は男性に比べて筋力が弱いこと、女性ホルモンの影響によってじん帯がゆるみやすいこともあり、肩こりが起こりやすいといわれています。
肩こりのカギを握るのは、首というよりも肩甲骨まわりの筋肉。デスクやパソコン、スマートフォンなどに前傾姿勢で向かうことが多い現代人は、肩甲骨が外側に広がって動かない時間が長くなっています。このため肩甲骨周辺にある筋肉の血行が悪くなって硬くなり、肩甲骨の動きが悪くなってコリが蓄積していく……という悪循環が起こっている可能性が高いのです。
骨格にもよりますが、特になで肩の人は、首と肩をつなぐ肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉がこわばり、こりを感じているケースが多いとされます。 こうした筋肉はマッサージの刺激が届きにくい体の深部にあるため、こまめなストレッチで肩甲骨を動かすことで筋肉をゆるめたり、入浴時には湯船に浸かって温めるなどの対策で、普段の生活で肩甲骨が動きやすい状態をキープすることが大切です。
今回は肩甲挙筋をゆるめる手軽なストレッチをご紹介します。
①首を右に軽く倒し、左側の斜め上を見るようにします。
②左側の肩に右手を置き、やさしく押し下げるようにします。
③左肩に軽くハリが感じられる状態で10秒キープします。
④①~③の動作を行う間は息を止めず、吐く息を長くするよう意識しましょう。
⑤右肩も同じように①~④の動作を行います。
⑥左右を1セットとして、2~3回くり返します。
1日の中で、「肩がつらい」と感じたら試してみてくださいね!
※上記のストレッチは痛みや不快感がない程度で行いましょう。強い痛みを感じる場合には無理をせず、病院を受診しましょう。
監修:理学療法士 今井 宏太